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このくらいの温度の夜の中を歩くの気持ち良すぎるなあ

こんばんは。夕月です。
書き終えてから、タイトルに似つかわしくない、明るくない話をしてしまったなあと反省しています。
なので暗い話が苦手な方はすっ飛ばしてくださいね。


皆様は最近いかがお過ごしでしょうか。
私は、働いては誰かと会って、働いては眠るばかりの日々を送っています。
定職に就いているわけでもなく、モリモリ制作もできているわけでもない、
何者でもない自分は、帰って気絶するように眠るくらい何かを頑張っていないとここにいてはいけないような気がして、何も生まない日々を自分なりにがむしゃらに生きています。

とは言いつつ元から体力も気力もあるようなタイプではないので、ぼちぼちガタがきだしているなあという感覚もあるんですよね〜。うーんいやはや生きにくい!

そんなこんなで最近シフトを少し緩めに組んでみたんですよね。
出勤の時は基本10時〜22時の12時間シフトで、たまに
9時〜12時出勤のあと、そのまま移動してもう一個の職場に13時〜22時で出勤するようなシフトもあるので、それを午後休にしてみたり。
まあどちらにせよ退勤後は何もできずに気絶したように眠ってしまうんですけど。。

そんな先日、9時〜12時出勤の方の職場の人に、
「今日は午後から休み?」と聞かれたので
「そうです〜。なんか最近こん詰めて働くのしんどくて(苦笑)」と話したら
「若いのに!さては苦労を知らないな〜!(笑)でも幸せなことだね」と言われて

その人は優しくて素敵で私も大好きな人です。
70歳後半なのに、もう何年も9時〜12時の1日3時間、週6日で働いてらっしゃって、
考え方や振る舞いも全部大好きで尊敬していて、私も歳を重ねていくならこんな人になりたいなって思っているくらい!
だからその人は決して嫌味を言いたかったわけでも、私を否定しようと思ったわけでもなくて、
それは私が1番分かってるんですけど、


あ〜〜〜そうだよね〜〜みんなもっともっと頑張って毎日ちゃんと生きてるよねって
私は前の仕事がしんどくなって1年も経たずに挫折して、今も何か誇れるものを大事に磨くように働いたり、家族のためにしゃかりきに働いたりなんて全然できてなくて
でも、こんな私でもそれなりに頑張って生きているつもりで。
でも結局側から見たら、大した苦労もせずに実家にかじりついてフリーターしているただの23歳でしかないんですよね。
あーそうかそうだねもっと頑張らなきゃだめだよね。
でも、結構もうキツいのは、きっと私が弱いからなんだよな

誰に何を言われても、でもこれが私の生き方なんで!って強く言い切れるほどのものもなくて、
でもこれ以上の生き方をできる気もしなくて


あの時仕事を辞めていなければ、あの選択をしなければって思ったりします。というか毎日しています。

これは、私があの時あの選択をしたおかげで、人に誇れる何かを残せた!って思えた時にやっとなくなるんですかね。
その時が来るまで、私はこの重たい足枷を引き摺って歩かなきゃなんですかね
その時が来なければ、私は私を認められないまま生きるしかないんですかね
その時は来るのかなあ、来させなきゃいけないのかな

新卒で入社した会社で今も立派に働いていて、同期の中でも仕事ができる方だと自負している友達が、「最近自分のことが好きだ」と言っていました。
与えられた仕事を一生懸命にこなし、成果を上げている自分に自信を持てているし、そんな自分のことを好きになれている、と。
私は、「それは、今持っているような頑張ってきた自負と、周りから認められたという実績が、もしもなかったとしたら、自分のことを好きになれていなかったと思う?」と聞きました。
彼女は「うん、なれていなかったと思う」と答えました。

もちろん彼女がそれを私に強要したわけではありません。でも、
そうか、そうだよねえ、それが当たり前だよね、こんな、大した努力もしていないこのままの自分自身のことを、好きになりたいなんて傲慢だよね。と、納得しました。そして、それと同時にそこに悲しみもありました。

本当は、私だってすごくすごく頑張って、立派な何かを残して、皆が認めてくれるくらいのすごい人になりたいです。
でも本当は、本当は、
いつかこの、このままのどうしようもない何者でもない自分も認めてあげたいです。愛してあげたい、赦してあげたい、生きてていいよって言ってあげたい。
なんて我儘なんだ!強欲な壺じゃないか!でも、強欲な壺だってちゃんとここに生きているんだよな

このふたつの気持ちをずっとぶら下げたまま今日も歩いています。
春から夏に変わる間の、寒いような暖かいような夜風の中を歩きながら、「やっぱりこのまま、終わらない夜のままであればいいなあ」と叶うはずもない願望を口の中で噛み砕いています。


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