トリプルアイズ杯振り返りその3

今回の棋譜は2R vsF田(広島大学)です。
他のメンバーに期待してK瀧ーN美を無理矢理回避はしなかったためエース対決が発生。昼食で食べた蕎麦の消化が上手くいっていなかったのか微妙な体調で対局に挑みました。

後手番として千日手は歓迎なので銀矢倉に組んでこちらからは手出しをせず迎えた51手目に▲45歩と仕掛け。これは50手目に△54歩と突かれたことから生じた手ですが△同歩▲71角には△42飛▲26角成△44銀直でやや指せそうだと見ていたので意外でした。実戦は△同歩▲同桂△44銀と進みましたが△42銀と引いて△44歩から桂を取りきる順もあって悩ましい局面でした。この順だと△42銀以下▲41角△62飛▲75歩△同歩▲74歩△46歩▲同銀△44歩と進んで互角です。△46歩▲同銀△44歩でスピードアップする順が見えてなかったのは反省ですが、本譜の順と比べても一長一短だったのでどちらでも一局の将棋です。


65手目▲89飛の局面で△26桂▲37玉△45銀から飛車を素抜けると勘違いしてこの局面まで誘導しましたがこの数手前にそれが酷い勝手読みだと気付いて青ざめました。44の銀が動くと▲77角や▲66角の返しが待っているので不成立。ちなみに△26桂に▲49玉も読んでいなかったため、なにを考えていたのかまるで分からん。団体戦で良くないと分かっているのに斬り合ってはチームメイトに示しがつかないので△85歩と打って辛抱しました。

73手目▲82歩成の局面。▲81角があまり良い位置とはいえないもののこちらから手出しする手順が見えないため劣勢を意識していました(評価値互角)。劣勢だと思っていたので△64金(▲72と△42飛▲86飛△同歩▲64銀)と駒損覚悟で飛車を強奪しにいったのですがもちろん評価値は互角なのでそんなことする必要は無く、一例としては△26桂▲41玉△73金▲54銀△82飛くらいで互角だったようです。△73金の順は見えていたのですが▲54銀から囲いを薄くされて勝てる気がしなくて指せませんでした。

89手目△85飛の局面でまだ形勢が悪いと思っていたので勝負手のつもりで△65桂(下図)と金取りを受けつつ△57歩成を見せた絶好の一手。▲58歩と受けるようでは△45歩くらいで後手の方が良くなりそうなので▲同銀と桂を払ってきましたが△84歩と飛車を追って形勢が良くなりました。

94手目△26角の局面。このあたりでなんかよく分からないけど優勢になって不思議だなあと思いながら指してました。▲55銀△48角成▲同玉△57金▲59玉で先手玉を縛ってから△85歩と飛車を補充して先手は受けが効かない形。下段に飛車を下ろして勝ちきることができました。

劣勢だと思っていた局面が意外と形勢が離れていなかったため、指し手がチグハグになっていたのが反省点です。しかし、K瀧、H田とエース格2枚が抜かれた状況で3-2の勝ちをたぐり寄せることが出来たので良かったです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
誤字脱字等ありましたら教えてください。

隣で指してたN美先生の指し回し強すぎ

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