トリプルアイズ杯振り返りその2
気が向いたのでまた書きます。
今回の棋譜は3R vsN川(京都大学)です。
相手は京都大学のエースということもあり、ポジションとしては当て馬の意味が強かったと思いますができれば勝ちたいところでした。
それでは自戦記に移ります。
49手目▲26銀。この銀は46から△35歩▲同歩から組み換えられたもの。端攻め狙いなのは一目瞭然なのでここで△22銀と引いて備えました。
このあたり形勢自体は互角ですが、こちらの指したい手が見当たらないため、どのようにプラスな手を指そうか悩んでました。
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51手目▲77桂では日和って△64歩と突いてしまいましたが△95歩と駒損を恐れずに攻めるべきでした。△95香▲65桂△64角▲53桂成△同角のときに△97歩と打つ一歩がないため無理筋と考えていましたが、△75歩から一歩を手にすると▲88玉しか受けがなくちょっと指しやすかったかもしれないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1664131409548-VQMZXFkOTA.png)
69手目▲57角は角交換を拒否されたところ。ここでも先手陣のウィークポイントを攻める△95歩が最善です。実戦ではずっと端を突っかけるタイミングを考えていたのですが善は急げでとっとと攻めるべきでした。結果的に△95歩を指せずに終局したのは悔いが残ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1664474062004-nVMxV9CU97.png)
93手目▲25桂の局面。銀桂交換の駒損で45の拠点が大きく敗勢だと判断していました。そこで△86歩▲同歩△87歩で嫌みをつけました。桂馬が入りそうなので△66桂と打って怪しくするのが実戦的だという読みをしていました。水匠の読み筋は▲19角成△13桂成▲同玉△31角で22の地点で受けるのは△14歩から寄り筋なので△12玉と引いて▲14歩△24歩で互角に近い形勢ということでした。ただ▲44香から拠点を活かして駒を削られる展開になるため実戦的には相当勝てない将棋です。終盤にもなって敵玉と逆側の香車を悠然と取るのは全く読みになく、▲13桂成に△同玉と取る手も死期を早めるだけだと深く読みを入れていなかったです。
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106手目△86角の局面攻め合われて負けの局面ですが、▲71角△72飛▲44桂が美しい寄せ。▲44桂に△73銀は▲同金△同角成▲32銀から詰み。もちろん角を取ったら詰むので▲同金△同歩でここでも△71飛では▲43歩成で必至。△73銀と打ち込みますが▲同金△同角成から▲32銀で即詰みです。最終盤の寄せが綺麗すぎてまるで羽生の終盤術だな~って思ってました。
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ボロ負けなんで見せ場を作れず申し訳ないなという気持ちです。強豪と呼ばれる方々にはどうも太刀打ちできないと感じた一局でした。こういう方々と良い勝負が出来るよう、あわよくばワンパン入るくらいまで棋力を高めていきたいです。
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