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南アフリカ旅 ⑨ アフリカの職務質問



Latitiaの宿に戻ると、「無事に帰ってきてくれて良かった!」ととても安心した様子で出迎えてくれた。
チェックアウトの時間をとっくに過ぎ、夕方の16時だと言うのに、「シャワーでも浴びてゆっくりしていきなさい♪」とLatitia。
もはや南アフリカの母と呼んでも良い、彼女の素晴らしいホスピタリティに感動を受けながらも、日のあるうちに出来る限りケープタウンの近くまで戻りたいので、名残惜しくもすぐに出発する事に。

また戻ってきます。



あー、またLatitiaの作る朝ごはんが食べたい。必ず戻ってくると約束し、僕らはステインコフの宿からケープタウンまでひたすらに南下した。

途中警察車両に停められ、職務質問される。
荷物を全て開けて中をチェックされるも、彼らが聞いてくるのは「それ、iPhone?いいね。それは?Macbook?ナイスだぜ」といった話ばかり(笑)
一応不審な車が無いか見回りをしたり、貴重な植物などを不法に採取していないかを調べているそうだ。一通りみて疑いが晴れると、「南アフリカはとても危険だ、デジタル機器や財布を奪うのに刃物で切り付けられる事もある。本当に気をつけて。」と念を押された後、解放された。
多分いいやつだった。

400キロ程進むも、時間は夜の21時。途中の町で一泊する事にし、翌朝残りの200キロをまたひたすら戻る。
予定通りお昼までにレンタカーを返すと、その足でPCR検査を受けに行く。
そう、僕らは翌日からタンザニアに飛ぶことにした。目指すはザンジバルのマーケット。
共に旅をしている友人はデザイナーでもあり、バイヤーでもある。前半は僕の行きたいところに着いてきてくれたので、後半は彼の要望に答えてザンジバルの様々なマーケットを見に行く事に決めた。

タンザニアに行くのは勿論初めてだ。
治安がどうなのか少し気がかりだが、リゾート地として知られるザンジバルは、ゆったりした気候に加え、住人のほとんどがムスリムという事もあり、比較的安定していると聞く。
とても楽しみだ。
そうこうしているうちにPCR検査の結果が陰性だったとのメールが届いた。

その夜は現地の友人ミュージシャン達と飲み明かした。流石に飲みすぎて、二日酔いが酷かったが、沢山の交流が出来た事をとても嬉しく思う。
どんどん帰ってきたい場所、再会したい人が増えていく。

南アフリカは最高の国だ。来て良かった。

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