【短歌】2013年冬〜春
※この記事は2013年にアメブロで書いたものです。noteに一本化したいのでこちらにお引越し。
もうすでに終わりかけてる恋だけど宛先のない二月はやれない
待ち合わせではなくただの集合だ君の来るほう確認しつつ
久々にただ真っ直ぐに見つめてるそれでもこの顔わたし知ってた
飾ってる写真について訊くべきだどういう人と笑ってきたの
可愛いと隣り合わせのイラだちは好きだからだと告げられなくて
少しずつ君の好みがわかりゆく私のことは知らないままだ
別れ際聞き慣れてきた君からの挨拶 丁寧すぎて遠いよ
刻まれた胸のあたりを押さえても道にこぼれる二月のさくら
いろいろと見て見ぬふりをありがとう困った顔も含めて好きだ
言い逃げはわたしらしいとわたしだけ肯き電車はここから地上
結っていた髪のほめきが薄れゆく枕元には東京の夜
微睡みにふるえる指の不確かさキスもそうした世界にあって
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