撫子

これから日記をつけていこうと思う。
誰のためでもないけれど、ただ誰かと繋がっていると思えるこの空間で残したいと思う。

故郷を離れて1週間がたった。
はじめての土地
はじめての下宿
はじめての共同生活
はじめてづくしの日々がはじまった

私は今とある寮にいて、4人で1部屋を共有している
キッチンやトイレ、風呂は400人で共有している

400人もいれば、自分のこだわりなんて通用しない
自分がどれほど綺麗にしても、次の日には元通り

自分ではどうにもできない事ばかり
できることとできないことを分けて、できないことには反応しないように訓練しないと

不自由さを強いられるようになって、気づいたこともある

まず、人は愛をどこで感じるのかということ
シャワーを浴びるとき、自分のシャンプーやトリートメント、ボディーソープを持っていく必要があって、毎回びちゃびちゃになる。そのままにしておくと、カビがはえるから、毎回タオルで拭く。
拭くことを続けていくうちに、いつしか248円のシャンプーに愛を感じるようになった
毎日、毎日温かいお湯に浴びれること、体を洗えること
その小さな幸福に気づくことができた

こういう小さな幸せは至ることろに落ちている
食事も味噌汁と玄米。食べられることそのものがありがたい

ベットの下は硬くて、寝にくい。それでも、横になれる場所があるだけで。
雨にあたらないだけで、暖かい毛布に包まれるだけで。幸せだと思う。

タイトル回収を最後に
平安神宮に行ったときに、撫子をみて、下向きに咲いている様に惹かれた
普通は花は上向きに咲く
そんな中、ただ下向きにさく様は私のために咲いてくれているような気がして、、
上を向けと言ってくれているような気がして、、

これから下を向くことがあると思う
人間関係を築いていく上で、初めは難しい
新しい世界に飛び込んで、分からないこともたくさんある
その未来を想像し、不安になる僕に撫子がかけてくれた言葉は僕を支えてくれた

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