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人たらし力向上委員会

あなたは仕事をしていてどんな力を大事にしていますか?
問題解決力、コミュ力、計画力、行動力、などなど、後ろに力がつけば、どれも大切なことですよね。
私はというと、仕事で一番大事な力は「人たらし力」だと思っています。

私は全力で営業の仕事をしていました。そのとき、求められていた能力は次の4つです。
①  商品知識力
②  計画実行力
③  課題分析力
④  問題解決力

①  商品知識力は、商品や企業の良さを正確に理解し、顧客に伝えることができる力です。これは最低限身につけなければならないものですよね。働き始めてからすぐにでも知識を詰め込んで力をつけることができます。
②  計画実行力は、組織で決められたゴールに合わせて計画を立て、それを確実に実行していく能力です。例えば、ノルマ達成に向けて1日何件訪問するとか、1件につきいくらの売上を上げるとか、そういった計画を立てて実行します。
③  課題分析力は顧客が解決してほしいという問題を提示してきた場合や、こうしてほしいと直接要望してきた場合でもそれが本当の課題か冷静に分析し、顧客が気づかない課題を発見するという力です。単に提示された課題だけを課題としないのが難しいところですね。経験が積み重なって高まっていく能力だと思います。
④  問題解決力はその名の通り、問題を解決する能力ですが、問題解決というのは解決方法の選択肢さえ持っていればできてしまうものです。しかし、初めてぶつかる問題でも解決法を今自分が持つ選択肢を組み合わせたり、全く新しい方法を思いついたりしながらなんとか見つけ出すのが一流です。

これらの能力は、営業だけでなく、ビジネスパーソンとして身に着けておきたい能力ですよね。では、ここで、全く同じ能力を持った人が2人いたとします。でも一人は愛嬌があり、もう一人は、仕事はきっちりやってくれるけれど可愛げはない。あなたがクライアントまたは同僚だとしたら、あなたはどちらに仕事を頼みますか?

私はAさんよりもBさんと仕事がしたいです。
能力が高いだけでなく、愛嬌がある人と仕事をした方が楽しいからです。
愛嬌とは、「にこやかであること」や「相手を喜ばせるようなふるまい」「可愛らしいしぐさ」のことを言います。ただへらへらしているのとは違い、相手が好感を持てる態度であることが特徴です。そして「~もご愛嬌」というように、ちょっと失敗しても寛大に受け入れられるような「憎めない感じ」もあります。
この愛嬌こそが人たらし力の最も重要な要素だと私は思います。

人たらし力をもっと分解して考えてみましょう。
人たらし力を構成する要素は図にするとこんな感じ。

大きくは愛嬌、相手に対するオタク力、受容力の3つに分けられると思います。

【愛嬌】


これは先ほど上述したとおりですが、愛嬌の一番の要素は笑顔だと思います。これが簡単なようで非常に難しいです。マスクを着けたまま会話する機会が増えてしまったこのご時世では特に笑顔かどうか判断するパーツが少なすぎる・・・。笑顔、特に目が笑った状態で対応するということが大切です。マスク無しで会話する時は口角を上げることが重要です。仕事中に笑顔を忘れている方、意外と多いと感じます。

そしてもう一つ愛嬌の要素は「弱みの開示」です。
多くの人が自分の弱みをあまり言いたくないのではないでしょうか。なぜ言いたくないのでしょうか。
相手と比べて落ち込んでしまうからでしょうか。それもありますし、ビジネスシーンにおいて弱みを知られることは致命的である感覚もあるのかもしれません。
人たらし力が高い人は弱みを相手に公表することを躊躇いません。むしろ弱みをさらけ出すことで相手の心を開くきっかけを作っています。
人は鎧を着た完璧な人間を相手にするより、欠点を持ち合わせた人間くさい人の方が安心できるからです。相手の心を開くにはまず自分が心を開くことが大事だと良く言われますが、弱みを開示することが相手に心を開いていると思ってもらえる要素でもあるのです。

【相手に対するオタク力】


人たらし力が高い人は相手の想い、考え方に本気で感動し、それを相手に伝えられる能力が備わっています。つまり相手に対してオタクなほどに好意を抱き、興味を抱くことができます。私の知り合いで常に営業成績トップを維持する営業マンは、相手の話すことに耳を傾け、本気で笑ったり驚いたりします。話す側からするとこれがまた気持ちいい。どんどんその人に話をしたくなり、また会いたくなるのです。
また、そういう人は相手のチャレンジや頑張り、努力を心から応援してくれます。これは次の要素、「受容力」にもつながります。

【受容力】


人たらし力が高い人は、他人を否定しないことが多いです。肯定できない部分があってもそのまま受容することができます。受容とは許容とも妥協とも違い、自分が納得いかない意見だったとしても「そういう考えもあるんだね」と一旦受け入れることです。人は、意見を否定されず、一旦受け入れてもらえるだけで、冷静に議論をすることができます。人たらし力が高い人は全部「いいねいいね」と言うわけではなく、きちんと自分の意見も伝えます。ただし、一旦相手の意見を受容することで、健全な議論を展開することが可能なのです。

まとめ

どうでしょうか?人たらし力ってとても魅力的ではありませんか?
私はこれからも人たらし力向上委員会の委員長(勝手に命名)として人たらし力を高めるべく邁進していきたいと思います。皆さんもぜひ人たらし力向上していきましょう!

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