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高校時代の担任の先生

好きなこと、やりたいことを最大限やらせてもらえる環境ってありがたいですよね。私は、比較的好きなことをやらせてくれる両親に恵まれ、今もやりたいように過ごさせてもらっています笑。家族だけでなく、色々な方に支えてもらった人生でした(終わってませんけども)。

その中でも特に感謝している先生がいます。高校の時の担任の先生です。

その先生は英語教師でした。私は当時英語を勉強するのが楽しくて楽しくて、大学も英文学科を希望していました。私の進みたい大学は入試で英訳や英作文の力で大きな差がつくものだったので、受験対策にとにかく英訳、英作文を書いて書いて書きまくらなければなりませんでした。

そんなとき、先生が私のために特別に参考書をカスタマイズしたオリジナルの問題集を作ってくれました。それを毎日毎日解き、先生とまるで交換日記をするように解き進めていました。

あのときは、自分のことでいっぱいいっぱいでもちろん感謝はしていましたが、先生の苦労については何も考えていませんでした。しかし、先生は40人の学級の担任です。それぞれに進みたい進路があり、その子たちひとりひとりに合った対策を施してくれていたのです。

そのときの先生の趣味は金曜日のナイトショーで映画を観ることでした。当時生徒の間では、「先生の趣味それだけ?つまんないね~~」と笑って聞いていましたが、今思えばそれくらいしか時間が取れなかったのだとわかります。

しかも進学校なので、土日も模試が入っており、生徒はもちろん先生も休みなしで登校していました。今思えばとんでもないブラックな職場だと思います。でも先生は嫌な顔ひとつせず、毎日私たちのサポートをしてくれていました。

受験対策の英文和訳は、文法書や教科書に載っている表現を使わないと構文を理解していると捉えられないというもどかしさがあります。でも先生が作ってくれた問題集では、受験対策用の和訳と、意訳(ちょっとおしゃれに自分なりの日本語で書いた和訳)を2種類書いて提出して、先生がその表現に対し「センスない」とか、「これはまずまず」とか言ってくれるのを楽しみにしていました。

おかげで志望する大学にも合格できたし、何より英語の勉強が楽しかったのです。

先生は今どうしているだろう?とネットで調べたら、小さな島の校長先生になられていました。私の母校に比べかなり小さい学校だと思います。きっと、今はもっともっと一人一人に寄り添った先生になっているんだろうなと信じています。

先生、あのときは本当にありがとうございました。

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