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ライターなのに、自分のことは書けない

フリーランスのライターになって20年になる。取材をして記事を書いている。そうやって収入を得てきた。世間的には「よほど文章を書くのが好きなんだろう」と思われるだろうが、実は自分の言葉で原稿を書くのは苦手だ。

FBもツイッターも登録しているが、ほとんど発信していない。仕事で記事を書くときは、取材で得たデータがある。だから、そのデータをもとに記事を書く。しかし、FBなどに自分自身の思いや考えを書こうとすると、手が止まってしまう。

なぜなんだろう? 自分の言葉がないのか? あれこれ考えるが、よくわからない。自分の言葉を発信することに自信がないのかもしれない。「こんなこと、書いていいのかな?」「こんなことを書いて、どう思われるだろう」などと考えると、恐くて何も書けなくなる。炎上したらどうしようと、いらぬ心配までしてしまう。

自分の気持ちを文章にする。それって、すごいことだと思う。同じライター仲間の友人は、自分の言葉で自分の思いや考えを文章にしてSNSで発信している。それも長文だったりするのだ。いやあ、たいしたもんだ、と恐れ入ってしまう。

自分もそんなふうに自在に文章を書けたらいいなと思う。こんな私がライターを職業とし、それなりに認められて仕事をもらっているのだから、我ながら不思議である。

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