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「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる”最強の吉日”に婚姻届を出して、バック・トゥ・ザ・フューチャーをイッキ見した話

2020年6月20日に入籍した。5年半付き合った彼女が妻になった。
学生時代にぼんやり考えていた「26歳ぐらいに結婚する」という設計図通りになった。

6月20日にした理由は2つ。
ひとつは、「にーぜろ にーぜろ ろくにーぜろ」という、覚えやすい語呂の良さ。
もうひとつは、なんといっても最強の吉日だからだ。

なぜ、最強の吉日なのかというと、
「天赦日(てんしゃにち)」と「一粒万倍日」が重なっているから。
天赦日は、天がすべてを許す最高の吉日。
一粒万倍日は、1つのもみが1万倍にもなるという日で、何かを始めるのに最高の吉日。

最高の吉日 × 最高の吉日なので、最強の大吉日というわけ。(2020年は、最強の大吉日が2回しかないらしい。)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのコラボみたいな感じ。
とりあえず、すごい日なんだ。

あまりげんを担ぐタイプではないけど、どうせなら最強の日が良かった。

少し馴れ初めの話を書く。
僕と妻が出会ったのは2009年。高校1年生のとき。
お互いに気になっていて、毎朝一緒に登校したり、デートっぽいことをしてみたけど、付き合ったりはしなかった。
そのときに言われた言葉が、かなりヘビーだった。

当時の妻「メールでは面白いのに、会ったら無口でつまんない…」

その後、全く接点はなかった。
そんなことを言われたのにも関わらず、また連絡を取り始めたのが2014年。

きっかけは「大学で授業の時間が被る」という些細なもの。これが大学3年生のとき。

当時の妻「あの授業の終わりに2人でしゃべるのが楽しみだわ」

かっこつけずに照れずに、素のままでしゃべると、相性が合うことがわかった。
「メールだと面白い」から「しゃべるのが楽しい」に昇格した。

当時の妻「ミドリムシの飲み物を飲んだから、食レポ動画送るわ。見て。」
今もそうだが、突拍子もないことを思いついたりするところが、僕の妻の好きなところ。

入籍した日にも、「いや〜、ついに結婚したね!よし、バック・トゥ・ザ・フューチャー見よ!ずっと見たかったんだ〜、イッキ見しようぜ!」と言ってきた。

入籍日はなんか特別な感じじゃないのか?もう少し浸ったりするもんじゃないのか…と思いながらも、妻の左手がリモコンのhuluボタンを押していた。

入籍日に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を1から3まで見たカップルは、そうそういないはず。

主人公のマーティは自分の運命を変えるために、何度も過去と未来を行き来していた。

今思うと、高校1年生のときに恥ずかしくて無口だったことも、大学3年生のときに本領発揮できたことも、妻と結婚したかった未来の僕が仕掛けてきたことなのかもしれない。

何度も2009年にタイムスリップして、「高校1年生で付き合うと結婚までいくのは難しいぞ!もう少しあとのチャンスでいけ!まだ付き合うな!」と仕向けていたのかもしれない。

2014年の時点で、「ここで付き合わなきゃ遅いぞ!告白できなきゃ"腰抜け"だ!」と言われていたのかもしれない。

数々の分岐する世界線の中から、今の妻と結婚するルートに入れて本当に幸せだと思った。バック・トゥ・ザ・フューチャーを見せてくれてありがとう。

2020年、僕達は結婚した。
2009年の僕に「面白くないって言われたけど、しっかり結婚したぞ!今は毎日笑わせてるぞ!」と報告しに行きたい。
2030年の自分達はどうなっているんだろう。

今でも2人でいるのが最高に楽しいけど、この楽しさが何万倍にも膨らんでいけばいいな、と思う。
そんな一粒万倍日だった。

笑わせてるぞと書いたけど、笑わされてるのは僕の方でした。

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