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青肌サキュバスが、『ガンナガン』VR化のプロモーションディレクターになった件

はじめに

どうも、皆さんこんにちは。
青肌サキュバスVtuberのシガラミイムです。

青肌サキュバスのシガラミイムです

普段は、ボードゲームのプレイ配信をメインに活動している配信者です。

アナログゲーム制作者様から依頼を頂き、ボードゲームの遊び方や、魅力を伝えることが主な活動内容です。

REARVアンバサダーになった

そんな私ですが、2023年3月、一般社団法人REARVの公式アンバサダーに就任致しました。

ありがたいことに、このツイートが大きな反響を呼びまして、色々な方々から応援のお言葉を頂きました。

ただ、中には「イムさん事務所所属Vtuberになったの!?」と勘違いされている方もいらっしゃったので、ここで一般社団法人REARVについて説明しておきます。

一般社団法人REARVとは

一般社団法人REARVとは、簡単に言えば、VRChat上でアナログゲームを遊べるように活動している団体です。

一般社団法人REARVは「ギャングスターパラダイス」というボードゲームを製作しているカイシンゲームズのとむこさん(https://twitter.com/Gang_Para)によって、設立されました。

高品質のアセットを用いて制作者に許諾を取った形でアナログゲームを制作し、「リアルとVRをアナログゲームで繋ぐ」ことがREARVの活動理念です。

要は、「VR上でボードゲームを遊べるようにする団体」だと思って頂ければ幸いです。

VRChat上にLCGを作りたかった

一般社団法人REARVのアンバサダーに就任した時、私には夢がありました。

それは、VRChat上にLCGを作ることでした。

LCGというのは、Living Card Gameの略称で、簡単に言えば買い切り型の対戦型カードゲームのことです。

遊戯王ポケモンカードゲームのようなトレーディングカードゲームのようにパックから出たカードで対戦をするのではなく、一つの箱を買えばカードゲームで対戦することが出来るのがLCGの特徴です。

なぜLCGをVRChat上で作りたかったのかというと、対戦型カードゲームをVR上で遊びたいと考えていたからです。

ただ、対戦型カードゲームをVRChatに実装することを考えた時、カードの種類が膨大なトレーディングカードゲームをVRChat上に作るのは、あまり現実的ではありません。

でも、LCGであれば限られたカードを実装するだけで良いので、VRChatと相性が良いのではないかと考えました。

さらに、REARVで既にVR上で制作していたギャングスターパラダイスカードを中心としたボードゲームであったこともあり、既にREARVにはLCGをVRChat上に実装する下地がありました。

そしてなにより、当時、LCGというジャンルがめちゃくちゃアツかった。

2019年、国内最大のアナログゲームイベントであるゲームマーケットにて、同人サークルであるKeepdry様から高速二丁銃カードバトルガンナガンというLCGが頒布され、大きな話題を呼びました。

そして、ガンナガンの続編にあたるガンナガンWSHOUTが2022年に発売された際には、コロナ禍にも関わらず驚異的な売り上げを叩き出しました。

それがきっかけとなり、当時、多くのサークルでLCGが製作されていたことから、これからのアナログゲーム業界にはLCGの時代が来るという確信を私は持っていました。

そんな思いを込めて「VRCでLCGを作りたいんだよね……」というツイートをした次の日。

まさかの『ガンナガン』のプロデューサーであるZUMEさんとシノビノギ』の作者であるNamikiさんと、からリプライが飛んできました。

その後、ZUMEさんとNamikiさんをVRChatに案内しました。

ガンナガンVR化までの流れ

ガンナガンのプロデューサーのZUMEさんを最初にVRChatに案内したとき、私の中で考えていたことが一つありました。

それは、まず、ZUMEさんイケスレさんを紹介することでした。

イケスレさんはVRChat上で『ガンナガン』に登場する銃士『アマタ』のコスプレ改変をしていた方で、熱量の高さから、3DCGソフトを勉強して一枚絵から銃を作り上げるほどのファンの方でした。

ガンナガンのプロデューサーであるZUMEさんに、「VRChatにはこれだけの熱量でガンナガンが好きな人が居るんだ!!!!!!」ということを知って貰いたいという思いで、ZUMEさんにイケスレさんを紹介しました。

「ガンナガン」制作者のZUMEさんとアマタ改変のイケスレさん

その後、ZUMEさんと今後の展望について話し合いを行い「まずは試しにVRChatにガンナガンを実装してみよう!」という流れで、ガンナガンのVR化を推し進めていくことになりました。

プロジェクト始動

Vket明けの7月、VRガンナガンのプロジェクトが動き出しました。

私は主にプロモーション関係のディレクションを行いました。

主に、VRガンナガンの今後の計画をとむこさんやZUMEさんと打合せをして、それに合わせてプロモーションの戦略を立てたりしました。

実は当初の開発スケジュール上ではVRガンナガンは9月初旬に遊べるような状態になっていました

しかし、8月末にARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONが発売されることを見越して、9月中はテストプレイやプロモーションのための期間とし、10月10日にワールド公開することを提案しました。

10月10日、銃と銃の日でガンナガン、という語呂合わせの意味もあり、印象に残りやすい日を選びました。

そうしたプロモーションの計画に加えて、ZUMEさんから頂いた素材を元にポスターを作成したり、ワールド内の画像やPVの製作に携わりました。

その結果……

こういったPVの製作であったり……

こういったポスターの製作を担当致しました。

思いとして、「私が初めてガンナガンを見た時と同じ衝撃を味わってほしい」という考えでプロモーションに携わりました。

加えて、銃のモデル制作をイケスレさんやあおあきさんにお願いしたり、VRガンナガンのテストプレイをして頂ける方々を集めたりしました。

余談ですが、2023年ゲームマーケット秋にKeepdryブースで展示された1/1スケールナガンは、このとき3Dモデル制作を担当して頂いたあおあきさんによるものです。ガンナガンのVR化が無ければ、こうした特別な展示も無かったのかもしれません。

VRガンナガン、情報解禁

そして9/9、ついにVRガンナガンの情報が解禁されました

REARV公式アカウントから発信されたVRガンナガンの告知ポストは、ありがたいことに1000リポスト、1000いいねを達成し、PV数は50万PVを超える大反響となりました。

このVRガンナガンを通して多くのボードゲームのファンにVRChatに興味を持って頂くことができました。

中にはVRガンナガンのためにVRゴーグルやゲーミングPCを購入して頂ける方が現れるほどでした。

そして、なにより意外だったのは、VRChatユーザーの中にもガンナガンのファンが数多く居たということでした。

ここで、「VRChatでガンナガンを遊びたい」という潜在的な需要をくみ取ることが出来たという実感がありました。

VRガンナガン体験会

そして、VRガンナガンの情報解禁後の9月、プロジェクト当初より考えていたプロモーションを実行しました。

それは、色々なVRChatユーザーに呼びかけ、
VRガンナガン体験会をとにかく行うということです。
とにかく、色々な人にVRガンナガンを遊んで頂くように動きました。

そうしたREARV主催での体験会に加え、告知の反響からかVRゲームスタジオMyDearestからお声掛けを頂き、そちらでも先行体験会を開催いたしました。

9月はガンナガンをしない日がほとんどないという超過密スケジュールでしたが、この体験会はかなり有効なプロモーションになったと考えています。

VRガンナガン、公開

そして10月10日、ついにVRガンナガンが公開となりました。

VRガンナガン公開初日の様子。めっちゃ人が来た。

公開後、VRガンナガンは爆発的な盛り上がりとなりました
2023年12月現在で、累計Visit数は約30000visitfavoritesは4500にまで到達しました。

PC限定、日本語限定ワールドという条件で凄い盛り上がりを見せています

一時期は、最大同時接続数が300人を超えるほどの盛り上がりを見せました。

公開当初のVRガンナガンの同時接続者数

VRガンナガンはYAHOOニュース様でも取り扱って頂き、4Gamer様ではなんとプレイレポートを書いて頂けました

VAHOOニュースになったVRガンナガン

さらに、VRガンナガン公開後、多くのVRChatユーザーにガンナガンを購入して頂けました。

https://twitter.com/V_arubina/status/1711343461503582669

その結果、一時的にAmazonの在庫が切れ、アナログゲームを販売しているイエローサブマリンで10月の月間売り上げランキング5位に到達しました。

9月のランキングが15位であったことを鑑みても、驚異的な伸びを見せたことになります。

また、イエローサブマリンの各店舗のTwitterでもVRガンナガンは触れられており、VRガンナガンが実店舗の売り上げにも影響を及ぼしたことが伺えます。
https://twitter.com/YS_YOKOHAMA/status/1714500649679986859

https://twitter.com/YS_UTSUNOMIYAGS/status/1714550973816054220

つまり、「VRChatでガンナガンを遊べるようにしたら、VR上でたくさんの人にガンナガンを遊んで貰えて話題になり、現実のガンナガンも売れた」という結果となりました。

VRガンナガン クラウドファンディング、開始

そして、2023年12月26日、VRガンナガン Version2.0 クラウドファンディングが開催されました。

このクラウドファンディングは「ガンナガン OVERHEAT」実装、及びワールドのアップデートを目標としたクラウドファンディングです。

また、本クラウドファンディングは、Virtual Party社様が製作中のVR専門クラウドファンディングサイト『VazaR Rocket』で行われています。

リターンとして、ガンナガンに登場するナガンと、銃士の衣装が配布される形となっています。ストレッチゴールで、衣装を着せられるアバターの数が増えるという特典もあります。

実は、VRガンナガンの製作が開始した段階から、いつか銃士のアバター衣装が作られて欲しい、と考えていました。

そして、せっかく衣装を作って頂くのであれば、ガンナガンへの愛がある人に作って貰いたいと考えました。

そう考えたとき、以前からガンナガンのことを存じ上げていた3Dモデラ―のこあられさんは確定だろうと考え、今回、オファーを掛けさせて頂きました。

さらに、8月のテストプレイの際、自前のフルスクラッチのヒバナ衣装で参加した3Dモデラ―のボブキャットさんにも、是非とも衣装を制作して頂きたいということで、今回オファーを掛けさせて頂きました。

結果として、1万円アバター衣装4つと銃6つ+α、という、かなりお得な形になったのではないかと思います。

本クラウドファンディングは、
開始から1時間弱で目標金額である100万円を突破しました

さらに、開始から1日弱で200万円に到達しました
https://twitter.com/REARV_Tw/status/1739669434187612545/photo/1

クラウドファンディングを行っている現在も支援金額は伸び続けています

恐らく、このクラウドファンディングプロジェクトは、今までVRChat上で行われてきたプロジェクトの中で、最も成功したものの一つとして歴史に残るものになるでしょう。

これからのボードゲームと、そしてメタバース、そしてVRの未来のために。
もしよろしければ、ご支援のほどよろしくお願い致します。


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