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出会うって奇跡だね・上(『花束みたいな恋をした』)

※2月12日に下書きをしていた記事を編集してなんとか書き上げました。こんな時もあったねと思い出してセンチメンタル。

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今現在、広尾にあるコーヒーのお店で働いている。どうして広尾にいるのか。それは前店舗の横浜店にいるときに店長に「どこでも大丈夫です」と伝えたから。その横浜にはどうしていたんだろう。それは、「成長したい」と思って異動希望で手を挙げたからであり、また大丸東京店が閉店したからでもある。コーヒー屋の前は、デザイン、ブランディングの会社にいた。どうしていま、コーヒー屋にいるんだろう。どうしていま、東京にいるんだろう。

日々、生活していると、大小の様々な出会いがある。それは人との出会いだけじゃなくて、感動する出来事だったり、嫌だなあと思う感情だったり。生まれてから現在までのあらゆる出会いによって今の自分の心身が構成されているのだけど、そのことを改めて考えると「ファ〜!」となる。戻りたいとしたらいつ?みたいな質問をテレビでも何かでも見るけど、現在の生活とか出会った人と出会えなくなる可能性があるから、この手の質問を見ても、戻りたいときなんかないっていつも思う。

毎回映画のレビュー記事を書くときには、雑ではあるものの、あらすじとか書いてるんですが、この映画に関しては書く必要あるのかな?観てない人いないんじゃないかな。一応、以下が公式サイトに書いてあるストーリー。

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音  麦(やまね むぎ (菅田将暉))と 八谷 絹 (はちや きぬ(有村架純))。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!
──これはきっと、私たちの物語。

たまたま終電に間に合わんとして改札でぶつかり、結局間に合わなかった二人の意気投合から始まる物語。趣味や嫌だと思うことが共通していて、その日の盛り上がりだけでは収められなくなった二人はその後も仲良くなり、付き合うという流れに。

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ここから先は7月21日現在、書いています。

奇跡的な出会いにつながるきっかけって実は日々たくさんあふれているなあと、今も改めて思います。ブルーボトルコーヒーを退社したいま、改めて入社の経緯を書いてみます。2019年3月末にデザイン会社への入社が決まッタのですが、入社は4月。家を探す時間も、家財を買い揃える時間も殆どない。そこで、家財の買い揃えが殆ど必要ないシェアハウスで絞り込んで探して、決めたのが、半蔵門線の住吉駅。ここはブルーボトルの旗艦店である清澄白河の隣駅で、徒歩でも店から家まで15分でつく距離。

上京当初は気軽に遊べる友人がかなり少なく、ブルーボトルの近くにある図書館で本を借りて、店でワッフルとドリンクを味わうのが、ほんとに唯一の楽しみでした。何回かお店に行くと、フランクで洒落た店員さんと仲良くお話ができるようになりました。彼とは入社後も再開を果たし、一緒に飲みに行ったり、僕の入社をすごく喜んでくれました。

店員さんと仲良くなり、そこで働くバリスタさんの生き生きした姿に完全に惹かれていました。その当時、デザイン会社の仕事は毎日が終わりの見えない思考作業、何が正解かもわからないリサーチにすごく疲弊し、自分でも分かるほど痩せこけており、「行きたくない」と泣きながらベッドで頭を抱えた日もあり、「鬱だ」と認識していました。だからこそなおさら、活気のあるお店と楽しそうに働く姿はとても魅力的に見えたのです。

転職を決めたのは2019年8月半ば。始めに、蔵前にあるゲストハウスNui.を受けました。そこで口をついて出て来たのが、「いつか自分の店を持ちたい」という言葉。それに対してスタッフさんは「オーナーシップは存分に学べるけど、正直時給が安いのできついと思います。それに、なんのお店なの?」と返答。完全に答えに窮していました。確かになんのお店だろう。しかも、キッチンスタッフ採用が本望なのだろうか、とも思いました。

家に帰り、「なんのお店が作りたいんだろう?」と考えていると、学生時代にタリーズでバイトしていたこと、ブルーボトルに惹かれていることを思い出し、早速HPを見てみると、運良く求人が出ていたのです。面接は平日しか行われていなかったのですが、デザイン会社での代休が半日だけ残っていたので、そこに当て、面接を受け、入社することができました。本当に運が良い。

ここで終わらないのが、本当の奇跡だと今でも思います。この先の奇跡は次の記事で書きます。

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