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安く買って、高く売る

アメリカに住んで驚いたことの一つに、中古市場がある。
自動車、家具、電化製品、チケット……多くのものが、転売にかけられ、売買されている。
最近はメルカリなどで売買はされているものの、日本ではアメリカほど中古市場の広がりは見せていないように感じる。

中古や転売などに関わると、当たり前のことに気付かされる。
それは、「安く買って、高く売る」ことにより、お金を儲ける人や組織がいる、ということである。

そして日本では、当該行為を、若干侮蔑の対象としているように思う。
この行為は何も価値を生み出していない、生み出した人こそ儲けるべきであって、ただ横流ししている転売で儲けるやつはけしからん、と。

でも、もともと商人というのはこういう人を指すのではないだろうか。

金融も同様だ。
株や債権などを、安く買って、高く売る。
それでお金を儲けていることに対する侮蔑、懸念、違和感。
ただ、残念?ながら、金融の本質はここにある。

日本で、より賢い商売、より広い投資が進むためには、この侮蔑や違和感を解消していくことも重要なのではないだろうか。


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