呪い 詩
君に会えなくなってからというもの
君を思い出して
よく泣くようになりました
店内
流れた音楽
君
好きなアーティスト
本屋
積まれた本
君
好きな作家
自販機
陳列されたペットボトル
君
好きな飲料水
インターネット
投稿された動画
君
好きな作品
どこで何をしていようが
君がちらつくのです
最近ではこの現象が更に進んでいます
君の好きなものだけでなく
音楽を聞くだけで
本を読むだけで
ペットボトルを見るだけで
インターネットにアクセスするだけで
君を
君との思い出がよみがえるのです
驚くべきことに
会えなくなった今の方があなたを感じています
こんなこともあるんですね
呪いのようです
ただただ辛いです
どうしたものでしょう
性格の悪い僕は祈ります
願わくば
君にも等しく呪いがかかっていて
僕と同じく泣いていることを
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