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私記 詩

私記

私事ではございますが、一人称と決別いたします。

私から儂に乗り換えます。

故に、これが最後の私記になります。

以後は、個人的に記す書き物を、儂記と表記いたします。

造語ではございますが、お付き合いください。

音の中に「しき」の音が息づいており、気に入っております。

決別の理由は、加齢です。

死期が近づく齢になりました。

年相応の一人称を体が欲しています。

私では若すぎる。

儂は丁度いい。

これの短い時間、儂をお願いいたします。

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