シンエヴァ
さようなら全てのエヴァンゲリオン
公開から数年が経ち、すっかり評価も定まった感があるシンエヴァンゲリオンですが、正直にいって、たとえ「日本アニメの革新」の自分用の補足のため(もうよくない?)とはいえ、書きたくはありません。理由は否定的なことを書いてしまうからです。
noteにはシンエヴァについての感想も多く、その多くは肯定的なものです。シンエヴァに対して肯定的な人々の意見を否定したくはないのです。ハッピーエンドの体で終わっているものを、わざわざ否定したくはないものです。それで良いわけですから。
ただ、ガンダムについて書いたのならエヴァについて書かないわけにはいかないだろうし、セカイ系の元祖、深夜アニメの元祖としてのエヴァという存在が思いのほか大きいので(エヴァってそんなに重要だったのか)、書いてみようと思います。
否定的なことを書いてしまうので、エヴァが好きな人やシンエヴァにありがとうして気持ちよく終わった人などは決して読まないでください。
エヴァ新劇場版
シンエヴァについてですがおもしろいとは思いません。というよりそれほど関心がありません。キャラクターに魅力はないし(ある?)、物語としては破綻しているし、かといって世界観も混乱してしまっていてわけがわかりません。
新劇場版でいえばこうなりますかね。
序
2007年。旧劇場版からパチンコ化を経て10年後の新劇場版。なぜまたエヴァをやるのかわからず興味がわかなかった(諸事情があったことは知っています)。綾波の笑顔とか一体何回目だ。旧作をなぞりながらも少し違うのかなと思わせる。
破
2009年。旧作をなぞりながらも徐々に変わっていく起承転結の「承」。登場人物たちが(性格的に)ずいぶん大人になり、TV版でいう19話の時点で前倒しでサードインパクトが起こる(未遂)。ここまではちゃんとエンタメしている。
Q
2012年。前作から14年が経過し旧作をなぞるのをやめた(かに見えた)世界の起承転結の「転」。話にいたずらに混乱を招き、観客たちを置き去りにして、TV版でいう24話でフォースインパクトが起こる(未遂)。
シンエヴァ
2021年。前作から実に9年(現実時間)が経過した後の完結編。空白の14年間の謎は明らかにはならず(知ってた)、新たなる謎を招き、TV版旧劇場版でいうところの25話26話でファイナルインパクト…じゃなかったアナザーインパクト…でもなかったアディショナルインパクトが起こる。
ここが変だよシンエヴァンゲリオン
世界は二人のために
空白の14年のせいで序破とQシンで別物の映画になってしまっています。また、Qにおいて今までの設定を全部引っくり返したので、実質、エヴァの新劇場版というのはQとシンの2作だけということになります。
と考えれば、1作目(Q)で発生した謎(多すぎ!)を2作目(シン)で明かして且つ終わらせる、などということは到底不可能で、あのような終わりかたになるわけです。それでも頑張ってますけどね。まあQのせいですね。2時間半の尺があっても全然足りない。
で、なんやかんやあっても結局は人類補完計画が発動するのだから(予定調和)、そこまではどうでもいいとして(発動してしまえば同じなのだから)、結局は父親と喧嘩するなり和解するなりして現実世界に帰還する、という話になってしまいますよね。
2時間半の尺があるといっても1時間以上第3村でシンジが立ち直るために費やされるので残りの1時間半で最終決戦、補完計画発動、エンディングと描かなければならず、ああいうソードマスターヤマト(だったっけ?)と比較されるような急展開になるわけです。
シンエヴァについて順番に語ってみます。第3村は割愛。Qでまた冷たい感じに戻った黒い綾波(だから何回やるねん)も結局は前のぽかぽか綾波みたいになったことがQとシンを象徴しているような気もします。
まあ、ものすごく肯定的に見れば、Qは旧劇の人類補完計画が途中で終わっている、という印象もあります。つまり、空白の14年間の間に旧劇の人類補完計画が起こって、それが途中で止まっている、と。このように補完すれば、そう見れなくもないという。肯定的すぎますけどね。本来はそういう空白なしに観客に見せるべきでした。
最終決戦前におっぱいメガネもといマリはシンジに改めて自己紹介をします。これが後の伏線になるわけですが、このようなまだ浅い人間関係から、後半いきなり、相思相愛の関係であるかのように一気に飛躍します。これが、セカイ系の想像力だといえば、まあそれまでなんですが、本当に唐突です。
え?ちょっと待てよ。わかんねえよ。そういうことだったの?破のあの時ってお前一体何年前の話してるの?どんだけ根に持ってんだよ。って自分なら言う。助けて欲しかったのはわかりますけどね。
南極に突入するときの光の柱のアレがウルトラサインだという考察を見たときはへー!と思いましたけどね。横になってるのが13号機なわけでしょう。
戦艦同士の戦闘シーン笑ってしまいませんか?一体誰が操縦してるんだっていう……(笑)。いや、わかっていますよ?
そもそもヴィレ側はまあ良いとしてネルフ側の維持管理とかどうなってるの?自動?
その次のエヴァ戦も笑ってしまう……。数が多すぎてもはやエヴァが雑魚(笑)。ぐるぐる回る戦闘が多いんだよね……。多くない?
腕だけのエヴァのフィギュア欲しくない?
良いシーンだけど、これも破の初号機なんだよなあ……。セルフセルフオマージュになってしまっている……。
葛城博士はスーパーソレノイド理論ではなく人類補完計画を提唱したことになっています。それはいいとしてこの設定、旧劇となんか変わってる……?
Qの時点でこれを言えという話なんですよね。
マイナス宇宙に入ってからはなんでもありなので、もうここいらでいいでしょう(もう結構)。見直そうと思いましたが途中で飽きてしまいました。まあその程度ですよね。
岡田斗司夫が言っていたことですが、碇ゲンドウと渚カヲルは実は同一人物で、旧エヴァの時点では庵野秀明本人もそのことに気がついていなかったと。これは確かにそうかもしれないなと思いました。だから渚カヲルは碇ゲンドウの指令服を着ているんだと。
神の機体(ウルトラサイン)が5体と6本の槍で数が合いません。13号機は腕が4本あるから2本分ということでしょうか。まあさらに1本増えるのでどうでもいいですけど。
今の時代いいかげんな設定はすぐ見抜かれて且つそれが拡散されてしまうようになりましたね。エヴァみたいな構成の作品だと不利なんですよね。ごまかしが効かないというか。あれも謎これも謎ではどこかに矛盾が必ず出ると。
シンジがマリとくっつくのはそれでいいとして(カプ厨とかどうでもいい)、このおっぱいメガネの実年齢は一体いくつなんだという話なんですが、シンジ君はそれで良いんだろうか……。自分の母親と二つくらいしか変わらないんだけれど……。
エヴァ8+9+10+11+12とかもう笑わせに来てるとしか思えないもん(笑)。ていうかよくそんな8号機用の都合の良い装備がエッフェル塔にあったよね。8号機ってそんなに高性能だったのかっていう。
お前はそんなに昔から戦艦を操縦しているのかって思いましたけど。思いませんでした?葛城ミサトの特攻シーンも悲壮感は皆無ですべってませんか?泣ける?これで?でもまあ、ミサトさんの声で言われると思わず許してしまいそうですけどね。これは声の力ですよ。
ヴンダーがアダムスだったわけですね。アダムスって複数形じゃないの?アダムスたちっておかしくない?
ここでいまいち盛り上がりに欠ける補完計画が発動。あれこれやりすぎなんだよね。リリスを殺しちゃったもんだからもう1体追加する、という意味でのアディショナルなんじゃないの。まあでもこれは褒めておくべきかな。上手い落としどころだよね。
……ってお前が補完されるんかーい。もし序破Qのどこかでピアノを弾いてるシーンがあったならまた見かたも違っていたかもしれませんけどね。
この曲がアヴェヴェルムコルプスだとわかるくらいには、自分も大人になりました。
カヲル君の棺桶も元々は何か意味があったんでしょうが、結局ものすごい数の棺桶が並ぶことに。これも絵的に笑えますよね。
この曲はレクイエムですよ。さようなら全てのエヴァンゲリオン。
ぐちゃぐちゃと書いてしまいましたが整理する気はありません。箇条書きのほうがいいと思う。ツッコミどころ満載のシンエヴァンゲリオン。旧エヴァについては書く気はありません。書いてる人たくさんいますからね。中田敦彦の動画でもいいし。
シン仮面ライダーも配信で楽しみにしています。アマプラで全部見れるのは大変結構なことですよね。わかりやすくていい。
シンエヴァ・セリフ
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