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インプラントと喫煙の関係を教えてください。


インプラントと喫煙の関係について知っておきたいこと


インプラントは、歯が抜けてしまった場合に、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。

インプラントは、見た目や噛み心地が自然な歯に近く、長期的に安定した咬合を保つことができます。

しかし、インプラント治療には高額な費用がかかり、手術や治癒の過程にはリスクも伴います。

そのため、インプラント治療を受ける場合は、事前に十分な説明や検査を受け、治療後も定期的なメンテナンスや自己管理を行う必要があります。

インプラント治療の成功や長期的な安定性には、患者さんの生活習慣や健康状態が大きく影響します。

特に、喫煙はインプラントにとって非常に有害な習慣であると言われています。

喫煙は、インプラントの手術や治癒の過程に悪影響を及ぼすだけでなく、インプラント周囲炎や歯周病などの合併症のリスクを高め、インプラントの寿命を縮める可能性があります。

この記事では、インプラントと喫煙の関係について、以下の3点について詳しく解説します。

  • 喫煙がインプラントに及ぼす影響とは何か

  • 喫煙者がインプラント治療を受ける場合の注意点とは何か

  • 喫煙者がインプラント治療後に行うべきケアとは何か

喫煙がインプラントに及ぼす影響とは何か

喫煙は、インプラントにとって様々な影響を及ぼします。具体的には、以下のような影響が考えられます。

血流の悪化によるインプラントと骨の結合の阻害

インプラント治療では、まず人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込みます。その後、インプラント体と骨がしっかりと結合するまでの期間(オステオインテグレーション期間)を経て、最終的に人工の歯(インプラント冠)を取り付けます。

このインプラント体と骨の結合は、インプラント治療の成功のカギとなる重要な過程です。インプラント体と骨が強固に結合することで、インプラントは安定した咬合力を得ることができます。

しかし、喫煙はこのインプラント体と骨の結合を阻害する可能性があります。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質は、血管を収縮させて血流を悪化させます。

血流が悪くなると、インプラント体の周囲に十分な酸素や栄養が届かず、骨の新生や修復が妨げられます。

その結果、インプラント体と骨の結合が不十分になり、インプラントの脱落や動揺の原因となる可能性があります。

傷の治りの遅延による感染症のリスクの増加

インプラント治療では、インプラント体を埋め込むために、歯茎に切開や穿孔を行います。このときにできた傷は、通常ならば数日から数週間で治癒しますが、喫煙はこの傷の治りを遅らせる可能性があります。

タバコに含まれる有害物質は、血流の悪化だけでなく、白血球の活動やコラーゲンの生成など、傷の治癒に必要な免疫機能や組織再生機能を低下させます。

その結果、傷が長期間開いたままになり、細菌に感染するリスクが高まります。

インプラント治療後に感染症が発生すると、インプラント体や骨にもダメージを与える可能性があります。

特に、インプラント体と骨の結合が不十分な場合は、感染症による炎症がインプラント体を排除しようとする反応を引き起こす可能性があります。その結果、インプラントの脱落や動揺の原因となる可能性があります。

歯周組織の脆弱化によるインプラント周囲炎のリスクの増加

インプラント治療後に最も注意しなければならない合併症の一つが、インプラント周囲炎です。

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りにある歯茎や骨に炎症が起こる病気です。インプラント周囲炎は、インプラントの動揺や脱落の主な原因となります。

インプラント周囲炎は、歯周病と同じように、細菌の付着や歯石の蓄積が引き金となって発症します。そのため、インプラント治療後は、インプラントの周りの清掃やメンテナンスをしっかりと行うことが重要です。

しかし、喫煙はインプラント周囲炎の発症や進行を促進する可能性があります。タバコに含まれる有害物質は、歯周組織(歯茎や骨)の血流を悪化させ、歯周組織の脆弱化や萎縮を引き起こします。

歯周組織が脆弱化すると、インプラントと歯茎の間に溝ができやすくなり、そこに細菌が侵入しやすくなります。また、歯周組織が萎縮すると、インプラント体の一部が露出しやすくなり、そこにも細菌が付着しやすくなります。さらに、タバコに含まれる有害物質は、インプラント周囲炎の発症や進行にも悪影響を及ぼします。

タバコに含まれる有害物質は、免疫機能を低下させ、細菌に対する抵抗力を弱めます。その結果、インプラント周囲の細菌が増殖しやすくなり、炎症を悪化させる可能性があります。

また、タバコに含まれる有害物質は、歯周組織の修復能力を低下させ、インプラント周囲炎の治癒を遅らせる可能性があります。

さらに、タバコに含まれる有害物質は、インプラントの表面にも付着し、インプラントの摩耗や腐食を引き起こす可能性があります。これらの影響は、インプラントの寿命を縮める原因となる可能性があります。

喫煙者がインプラント治療を受ける場合の注意点

喫煙者がインプラント治療を受ける場合の注意点をまとめました。

  • 喫煙はインプラントの手術や治癒の過程に悪影響を及ぼし、インプラントの脱落や動揺のリスクを高めます。そのため、手術前には禁煙することが望ましいです。

  • 喫煙はインプラント周囲炎や歯周病などの合併症のリスクを高め、インプラントの寿命を縮める可能性があります。そのため、手術後も禁煙を続けることが重要です。

  • 喫煙者はインプラント治療を受けることを断られる場合もあります。その場合は、他の方法を検討する必要があります。また、インプラント治療を受ける場合は、喫煙の影響を考慮した治療計画やメンテナンスを行う歯科医院を選ぶことが大切です。

喫煙者がインプラント治療後に行うべきケア

喫煙者がインプラント治療後に行うべきケアをまとめました。

  • 喫煙者はインプラント周囲の清掃やメンテナンスをしっかりと行う必要があります。毎日の歯磨きやデンタルフロス・歯間ブラシ・マウスウォッシュの使用で口腔内の細菌を減らしましょう。

  • 喫煙者は定期的な歯科検診を欠かさないようにしましょう。歯科医師によるインプラント周囲のチェックやクリーニングでインプラント周囲炎や歯周病の予防や早期発見・早期治療ができます。

  • 喫煙者はインプラントの表面にもタバコの有害物質が付着することを意識しましょう。インプラントの表面に付着した有害物質は、インプラントの摩耗や腐食を引き起こす可能性があります。そのため、インプラントの表面を清潔に保つことも大切です。

以上のように、インプラントと喫煙には密接な関係があります。このことを良く知った上でインプラント治療に臨むようにしましょう。

まずは、インプラント相談やカウンセリングを受けてみることをおすすめします。


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