インプラントでサイナスリフトとはなんですか？
インプラントのサイナスリフトについて
インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。
インプラントは自分の歯に近い見た目や噛み心地を提供し、入れ歯やブリッジに比べて長持ちします。
しかし、インプラントを埋め込むには、十分な骨の厚みと密度が必要です。特に上顎の奥歯の部分では、鼻腔につながる空洞である上顎洞があるため、骨の厚みが不足していることが多いです。
このような場合、インプラントを埋め込む前に、上顎洞の底部に骨を増やす手術を行う必要があります。この手術をサイナスリフトと呼びます。
サイナスリフトとは、上顎洞の底部に付着している上顎洞粘膜を剥がして持ち上げ、できた空間に人工骨や自家骨などの骨補填材を入れて、新しい骨を生成させる手術です。
サイナスリフトによって、骨の厚みが増し、インプラントを埋め込めるようになります。サイナスリフトは、骨の厚みが3～5mm以下の場合や、複数のインプラントを埋め込む場合に適しています。
サイナスリフトのメリットとデメリットについて
サイナスリフトのメリットは、骨が薄くてもインプラント治療ができることや、長めのインプラント体を使用できることです。デメリットは、治療期間が長くなることや、費用が高額になることです。
サイナスリフトの手術の流れは、まず麻酔をしてから、歯茎に小さな穴を開けて、上顎洞にアプローチします。上顎洞粘膜を傷つけないように、骨補填材を充填していきます。
その後は3～6ヶ月ほど骨が安定するのを待ちます。骨ができたことが確認できたら、通常のインプラント治療の流れに沿って、インプラント体を埋め込み、人工の歯を被せます。
サイナスリフトの注意点は、上顎洞炎を引き起こす恐れがあることや、鼻血が出る場合があること、腫れや内出血が起きることがあることです。
サイナスリフトは高度な技術が必要な手術なので、経験豊富な歯科医師に相談することが大切です。
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