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もりやまキャリアチャレンジ Mentor's Review#4

 大学生メンターの杉山です。総長ピッチ2019ファイナリストと理系大学院生の視点からメンターをして欲しいという話をいただき、もりやまキャリアチャレンジに関わることになりました。

メンターとしてのスタート

 プログラムの当初に、企画責任者の方からこのプログラムは「起業家の集まるまち守山」となるために守山市が注目している、力を入れているから、総長ピッチレベルのプログラムになるように高校生たちをメンタリングして欲しいと言われ、なかなか責任重大だったのを覚えています。

 そのため、メンター活動を行うにあたり自分なりに重視していたことの一つが、「高校生だからといって求めるレベルを低くしない、妥協しないこと」でした。その表れが、12月6日の第一回目オリエンテーションのときだったと思います。
 本番の発表のイメージを掴んでもらうため、デモピッチの時間がありました。そこで僕は、総長ピッチ総長賞をいただいた時のプレゼンをさせていただきました。
 高校生たちにこのレベルのプレゼンを作ってもらおうと思い、全力で発表したものの、発表後に質問が来ることなく、感想すらもらえなかったのはある意味いい思い出です。(やり過ぎたとは思っていない。)

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高校生の成長を感じた瞬間

 12月27日の中間発表までに各チーム、発表準備のため、フィールドワーク通し、情報収集・分析・発表資料の準備をされていました。
印象的だったのは、ひたすらフィールドワークする高校生の行動力の高さでした。中間発表まで僕は担当していたチームのサービス内容などをあまり把握しておらず、今日はこういう方に、明後日はこういう方に話を聞いてきますと報告を毎日のように受けていました。
検討しているサービスの内容を初めて把握したのは中間発表の時でしたが、サービス内容に対して面白い着眼点と(偉そうに)思ったのもその時でした。
僕が担当していたチームは12月末にはサービスの方向性が定まっていましたが、それは少なくとも彼らの高い行動力の成果だったと思います。

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 順調に見えた1月の頭、僕が担当していた1つのチームから「このサービスは守山市のためになるのか、このサービスで良いのか迷っています。」と連絡を受けました。その日の夜、急遽ミーティング。
かなり遅い時間まで長く話し合ったこのミーティングも、このプログラムで印象に残っていることの一つです。
 振り返ってみれば、僕がSlackでその高校生とたくさん会話をするようになったのはこのミーティングの時からでした。今日はこういう方に、明後日はこういう方に話を聞いてきますと報告を毎日のように受けていまるだけでした。報告にSlackを使っていましたが、ミーティングの数日後から「こういうアイデアがあります、こういう風にまとまりました、どう思いますか」という積極的に質問をいただく機会が増えてきたのです。あの夜のミーティングで、どのようにインタビューをしたら良いのか、どういうことを聞いたら良いのかをアドバイスさせていただく機会がありました。そのアドバイスからメンターをどのように活用するのか、特に年上の方たちから話や意見を引っ張り出し、それからアイデアをブラッシュアップする方法を身につけ始めた時期がその頃だったのかなと思います。

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 僕の担当チームたちが、1/24の本番の準備のために忙しくなったのは一週間前ほどからでした。この頃からは、とにかくプレゼンを作って、アイデアをブラッシュアップ。またプレゼンを作ってはアイデアのブラッシュアップ。忙しい中、大変必死に取り組まれていました。学業もあり、時間的にもなかなかキツかったと思います。完成資料のデータを見せてもらった時、あらゆる質問を想定したスライド、結局使わずじまいになった非表示されている過去のスライドの多さにびっくりしたものでした。

高校生「だから」できたプレゼン

そして、迎えた本番。
 本番の高校生たちのプレゼンは本当に見事だったと思います。聴衆に興味を持たせるスライド展開、見やすいデザイン、フィールドワークから得たターゲットが抱える実際の課題とそれを解決するサービス案の提案、当事者意識と熱意のこもった発表。
 このプログラム途中で行われていた、高校生たちのキャリアゼミ中での発表、中間発表の時に比べて格段に濃い内容と上手なプレゼンをされていました。

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 本番の審査員、関係者の方から、守山市のためになるサービスという評価をいただいたり、レベルの高いプレゼンだったなどおっしゃっていただいたりと、今回の高校生たちの皆さんが行ってきたことがとてもハイレベルであったことはメンターの目から見てもわかりました。「高校生だからといって求めるレベルを低くしたり妥協しない」ようにメンタリングできたのかなと思います。

 授賞式の時、賞を受賞することになり感極まった高校生を見たときは、担当していたチームの高校生ではありませんでしたが、その高校生がこれまで必死に努力されてこられたと容易に想像でき、自分も非常に胸が熱くなりました。

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さいごに 

 僕のやり方が適切なメンタリングであったかどうかわかりません。けれども今回のプログラムでたくさんの知識やスキルを得て、素人目にでも飛躍的に成長したとわかる今回の高校生たちが、その知識・スキルを使い、これからの彼ら彼女らの活動や人生を豊かにしたり、多くの周りの人助けることになるのを願うばかりです。(なんかうまいことまとまった。)

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