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ニャマゾンとクロニャコ

私はこのへんにすんでいるクロネコです。
今年は暑くて暑くて、
涼しいところに潜んでいたけど、
やっと出てこれたわ。やれやれ。

昨日、
久しぶりにクロニャコの配達員さんを見た。
カートの上には…
デカイな。
デカイですなあ、その荷物…

配達先の人が玄関から出てきたけど、
段ボール箱の大きさに、まずは絶句。

配達先の人はびっくりして、
「え、すみません、うちに、こんなに大きい荷物!?」と言った。
クロニャコの配達員さんは、
やっとこさ持ち上げて息もたえだえ、
「これ、軽いんですよ、軽いんですけどね…」と言った。

この会話、
かみ合ってないんじゃない??

段ボール箱はデカすぎて、
玄関の車椅子を奥にどけて、
ようやく配達することができた。
もうそのころには、
持ち上げることができんほど、
段ボール箱はボコボコに崩れていた!
恐ろしい荷物よのう…

この配達先、知ってるで。
この家には、モモちゃんという子がいるんや。
一日中、
あれこれ騒いどるがな。
大きい声して。

でもな、
モモちゃんの姉ちゃん、これがまた、
声がデカいんやわ。

しばらくすると、
モモちゃんの姉ちゃんのだんなさんが
帰ってきたんで、
モモちゃんの姉ちゃんは、
この荷物のことを玄関で説明してた。
道からよう聞こえとったわ。

「どう思うこの荷物?
このデカい段ボール箱に何が入ってると思う?」

「配達された途端に箱が崩れるくらい、
持ちにくいし、運びにくい、こんな梱包、
もうちょっと配達する人のこと、考えてほしいわ」

「このデカいサイズ、
玄関から入らないし!!!
だいたい90×60×50センチくらいあんねんで」

モモちゃんの姉ちゃんが、
わめき倒す声だけが響き、
モモちゃんの姉ちゃんのだんなさんの声は、
まったく聞こえなかったが、
だいたい、こんな感じの会話やったようや。

クロニャコの配達員さんが運んできたのは、
ニャマゾンからの荷物やった。

あまりにもドデカサイズだから、
モモちゃんの姉ちゃんのだんなさんは、
布団でも買ったんかと思ったようだけど、
中には段ボール箱が2つ入っていた。

ひとつはトイペのまとめ買いの箱。
もうひとつは、この家におる
にゃんこたちのトイレ用品の小さい箱。

全然サイズのちがう、
重さもちがう2つの箱を
無理やり大きな箱にブチこんだもんやから、
バランスが悪く、
さらに詰め物なんてもんもないから、
どっちの箱も中で動き回って持ちにくいったら。

「ニャマゾン、この梱包はよろしくない!」
「ほんまは2個口のところ、無理やり1個口にまとめたんやな!」
「クロニャコさんに、思いやりを!」

モモちゃんの姉ちゃんは、
まだガアガアどなっていた。

このうちには、
にゃんこが2匹いるらしいが、
うるさい環境でストレスやろなあ…

私はどっか、
涼しいとこに移動しよっと。

まだまだ暑い。
ニャマゾンもクロニャコの配達員さんも、
がんばってほしいもんっす。

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