本気の葛藤

「お前、本気で何かを頑張ったことあんの?」

姉の一言が、わたしの心に突き刺さった。

生まれたときから、親が敷いたレールに乗って24年。わたしは今まで、本気で何かを頑張ったことがあっただろうか。

思い返してみれば、先輩に、先生に、上司に、言われたことだけをこなしてきた人生だった。それでいいと思ってた。

「みんなとは違う」とみんなが思っている。「普通」が嫌なのは普通だけ。

ステージ上にいる大好きなアイドルが羨ましかった。ただステージに出てきただけで、華やかになる。ちょっと手を振っただけで、歓声が生まれる。

学生時代の私は、そのアイドルたちが見えないところで血の滲むような努力をしていることもわからないくらい、想像力が乏しかった。

人生24年目にして、やっと気づいた。このままではダメだ。自分を変えられるのは自分しかいない。

ステージに出てきただけで歓声が上がるようなアイドルにはなれないけど、きっとわたしにも価値があるはずだ。その価値を見出すのは、他の誰でもない自分自身だ。

#あの会話をきっかけに

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