ヤングアダルト

当たり前を当たり前として受け止めることは悪か。

平凡な日々の積み重ねは奇跡か。

幸せとは何か。自由とは何か。

今日までの歩み方に悔いはないか。

正解のない無数の問いに頭が埋め尽くされる夜がある。

数ヶ月前までの私は、すごく焦っていた。何かに追われていた訳ではない。ふと自分の生き方と向き合ったせいだ。

普通の人生。

思い返してみれば、重大な局面もあったはずなのに。懸命に取り組んできたはずなのに。

俯瞰でみると、とてつもなく普通。

よくいる女の人生。

なに不自由なく暮らしていけるだけで十分幸せだなんて、自己を肯定するための台詞でしかない。

だったら夢に向かって、ひたむきに努力し人生を変えようだなんて、第三者の無責任な台詞でしかない。

産声をあげてから今の今まで、疑うこともなく生きるという選択をしてきたけれど、きっとそれは間違いじゃない。それを選び続けている限りは、自分に疑問を投げかけていくのだろう。

協調性という素晴らしくも残酷な性質のせいで、この懐疑的な思考はとどまることを知らない。

いつになったら本当の意味で幸せになれるのか。

模索しながら生きていくことで、少しでも足掛かりになればいい。








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