個展を訪れまして。

画像1 だいたいひと月ぶりに、仙台市青葉区の「中本誠司現代美術館」を訪れた。個展案内のチラシに描かれた、少女が向かい合う構図の作品「青い約束」に興味を惹かれ、本日行ってきました。個展名は「菅野麻衣子 ココ△」。岩手県遠野市で活動する仙台出身の画家だ。ふだん自分がどれだけ「常識」から雁字搦めされているか痛感するような、モチーフの不思議な組み合わせが盛り込まれた逸品揃い。菅野さんが在廊してらしたので、人類学や作品創作についてあれこれお話しした。淡白で謙虚な口調ながら、情熱と好奇心とユーモアの炎が垣間見える。芸術家。
画像2 ポストカードのセットを購入。セットにも、カラフルとモノクロの2種があったが、とくにお気に入り作品の多い後者を選んだ。なお、一葉だけカラーも求めた。題は「春を描く」といい、遠野の田植え踊りに着想を得たもの。片足立ちポーズから色彩まで、すんごく愛らしい。裏面にサインをいただいた。いずれの作品も、いちど脳内で構成・完成した上で創作に移しているというから驚異。このへん宮崎駿と同じですな。
画像3 菅野さんの持つ自由なモチーフ構成力、そして旺盛な表現意欲を作品群をつうじて照射され、鑑賞中トテモ絵が描きたくなり、居ても立ってもいられなかった。ウキウキしながら帰途に就いた。さういふわけで、きょうは短文で失敬しやす。菅野さんの作品、機会がありましたら皆さんもご覧あそばせ。

I.M.O.の蔵書から書物を1冊、ご紹介。 📚 かくれた次元/エドワード・ホール(日高敏隆・佐藤信行訳)