悩みは学びのエサとなる

獲れたてホヤホヤ、思わぬ副産物のお話。


金融系の事務職に就いて丸10年、
日常業務への飽きと変身願望からか、
“自分には絶対ムリ!”と思っていた営業の世界に惹かれ、
思い切って代理店営業に職種を変更。
以来、3年が経とうとしています。


仕事内容が変わったばかりの頃は、
社外の人との面談や懇親会など、何もかもが新鮮で、
数値目標を達成することの重さも知らず、
“案外、私って営業向いてるかも♪”なーんて、
ノンキな毎日を過ごしていました。


それが2年目に入ると、
否応なしに数字を意識させられるものの、
達成する術も見通しもまるでなく、
人と比べては、焦ってみたり落ち込んでみたり、
果ては“自分はここにいていいのだろうか?”
と、職場における自分の存在意義を、
心底疑ったりする日もありました。


そんなスランプ真っ只中の折、
“きっと私には何かが足りないんだ”
“誰か、私に営業の秘訣を教えて〜!”
と、すがる思いで見始めた動画が、
それから押し寄せる、怒涛の学びへの第一歩でした。


思えば学生時代から、
試験や受験のための勉強しかしてこなかった私が、
気付けば業務時間外も、
熱心に仕事関連の知識習得に励んでいるではありませんか!


そこへもって、突如与えられたステイホーム期間。
誰に頼まれもしないのに、
来る日も来る日も、座学と思索を重ね、
苦手だった政治や経済、歴史にも自然と興味を持ち、
今では、株の値動きと世界情勢とのつながりがオモシロイ、
と思える程度には、投資の知識を得ることもできました。


もしあの時、新たな職務にチャレンジしていなければ、
こんなに思い悩むこともなかったし、
こんなに日々の吸収に躍起になることはなかったでしょう。


そして何より、ビジネスや経営を学ぶ中で、
起業にも関心を抱くようになり、
様々な運命共同体のトップに立つ人たちの、
苦悩や喜び、愉しみのほんの一端が知らされただけでも、
とてつもない儲けモンでした。


その点において「悩み」とは、
私を大いなる「学び」へと誘ってくれる、
大切な、有り難いものだと知りました。


学生時代の、受動的で無機質な勉強とは比較にならない、
血の通った学びとでもいいましょうか。
そんな生きた学びを得たい方はぜひ、
新たな自分と出会える、
ほんの少しのチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。

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