「大豆田とわ子と三人の元夫」はファンタジーホラーだったという一考察
観ました?観ましたよ、私も録画で。
話題を呼んでいるおしゃれドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」ついに最終回。
このドラマはホラーだったんだ!
と思ったのは私だけでしょうか。
三人の元夫から次々と愛を告白されるシーン。
ファンタジー系フランス映画のような演出に反して
「マッチ売りの少女」を髣髴とさせる寂しさや悲しさ、怖さを感じてしまったのです。
もしかして三人の元夫は全て大豆田とわ子の幻覚なのではないか。
正直に素直に、ひたむきに生きているだけなのに
うっかり三度も結婚離婚を繰り返し
うっかり社長に就任した会社では信頼していた部下からパワハラで訴えられ
うっかり本当の親友を若くして亡くす…
とわ子だけじゃない。
私たちの日常は、自分に正直に、ありのままにいるだけではあまりに生きにくい。
頼んでないのに世話を焼き、不穏を察してはアレコレ心配し
放っておいても、時には勝手に友情を深め、
共謀してとわ子の危険な選択(ドラマでは新たな恋)を阻止してくる。
完全に三人の応援団。言い方を変えると守護霊。
迷惑なようでその実、
彼らのおかげで、落とし穴に満ちたとわ子の日常は愛に包まれた日々に映る。
うらやましいな。
誰もが欲しい三人の元夫、つまり絶対的な自分の味方。
実在してもしていなくても。
とんでもないホラーなオチにハッとさせられながら、
だから観るのをやめられなかったんだと気付かされた。(のは私だけかもしれないけれど。)
※ファンタジーホラーかホラーファンタジーか、もしくはそんなジャンルなんてないのかは置いといて、個人の見解です。
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