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通ってこなかった

歯磨き粉の広告に出ているサッカー選手(元?かな?)の名前がわからない。
たぶん聞いたことはある。はず。
というか、本人なのか、モノマネの芸人さんなのかも区別がつかなかった。

という話を猫好き年上上司にしたら、フリーズしてしまった。
彼女もわからないらしい。
なんか……デビッドみたいな……
というところまで、頑張って絞り出した。

翌日、犬好き年下上司に話したら、
3秒ほど考えて、本田圭佑と
じゅんいちダビッドソンを弾き出した。
やはり20代の脳味噌は一味違う。

こういうのはわかるんですよ、と
たいして嬉しくもなさげに言う。
何がわからんのです?と聞くと、
ミッキーマウスの横にいる女の子がわからなくて馬鹿にされたことがあるそうな。

彼女もいない社畜がディズニー詳しかったらどうなんよ!?と憤っている。
よしよし、自分も詳しくない派です(ミニーマウスはわかるけど)と慰めておいた。

しかし、こちらが問題にしているのは、「知らない」ではなく、
「知っとるが出てこん」である。
加齢の話なのよ。ちと違う。


知らないのも、興味がないのも、彼は悪くない。
馬鹿にする方が馬鹿である。
自分の知ることが世界の常識だとは思うべからず!と、思うのである。

最近テレビのバラエティで、
「通ってこなかった」なる企画をちょっとだけ見た。
世間で人気のアニメやらなんやらに、触れてこなかった人を弄るのである。
少し見てみて嫌な気分にならなかったのは、「通ってきて夢中の人」も弄っているように見えたからである。

そんなことも知らないのかよ!と、
夢中になりすぎじゃね?落ち着けよ、を
平行にするのは、ちょっと面白かった。

自分は読書好きなので、漫画は多少詳しいかと思っているが、アニメはさっぱりである。
映画も、邦画はわからない。
トラジロウもホタルもスーさんも知らない(むしろ、見てないのに言えて褒めて欲しい)。

ガンダム見てないの?とか、プロレスわかんないの?パチンコやらんのか?サッカーは?野球は?と、
世代的には言われることが多かった。

わかりません。やりません。忙しいんで。
読みたい本と聞きたいCDあるんで。
好きなことだけしていたかったので。
つまり、あれこれ「通ってきてない」側なのである。
嫌いなわけでは無い。
まだ、知らないのである。

好きなものを好きと叫ぶのは大歓迎。
当方もただ今絶叫中である。
しかし押し付けられるのは大嫌いである。
え〜そんなことも知らないの〜?と言われたら、もう覚える気にはならない。
閉店がらがら。

布教はさり気なく、していただきたい。
最近夢中なことあるんだよね〜。あ、まぁそれはいいんだけどさ!……でもちょっとだけ、聞いてみる?みたいな。
これちょっと見てみて!も好感触。
そしたらちょっと、興味もっちゃうかも。
なになに、教えて〜。

そして、根本凪沼にハマっているのである。


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