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洗濯

職場の制服が白である。
清潔感を売りにしたいのかもしれないが、全くもって汚れやすい。逆効果である。
襟袖はもちろん、腹の部分が微妙に黒ずむ。不本意。
それほど出っ張ってはいない(はず)。
もちろん、小まめに洗濯しているし、時折漂白剤に漬けてもみる。

冬場は外に干せない北国だが、我が家には乾燥機もない。
洗剤のCMのように部屋中に干しまくり、換気扇と暖房でなんとかするしかない。


猫好き上司は雨女である。
特に、彼女とバイトの女の子が揃うと、必ず雨が降る。雨乞いシスターズだ。
職場の入口から車までのごく短時間だけ、未曾有の土砂降りになるという記録保持者たちである。

二人で砂漠の国に行ったら、雨の女神様だって崇められそうですな。と言ったら、
丁重にお断りされた。
当方としても、まだまだこの職場に居て頂きたい。
たとえ洗濯が乾かなくても。



推しが時折、「洗濯物干すよー」と、生活音の配信をする。料理をしたり、洗濯をしたり、デグーやチンチラの世話する音が聞こえる。小さな鳴き声。宅配を取りに行く音。
トイレなのか、ミュートの時間もあったりする。

昔はアイドルというものは、苺しか食べません、トイレも行きませんというイメージの商売だと思っていたが、
今どきのアイドルは皆そうなのか、自分の推しだけが異色でセキララなのかはわからない。
もちろん、トイレはどんどん行ってもらって構わない。

推し活は、相手(アイドルとは限らないが)の生活臭さを、知りたい派と知りたくない派に分かれそうだ。
自分は、推しが悪態をつくトコロに恋をした。生身の人間として、生活臭ぷんぷんさせていて欲しい。
洗濯配信も、ほろ酔い配信も、大歓迎である。

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