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呑みすぎ

久しぶりに呑みすぎた。

と言っても泥酔ではない。
ちょっと朝がスッキリじゃないな、くらいである。
若い時のように、初冬の居間で大の字になっていて風邪ひいて起きたり、便器を抱えて目を覚ましたりとかはない。

昔は無茶な呑み方をして、その武勇伝を語るのが正しいオトナだという風潮があった気がするが、近年はそれも薄れてきたようで素晴らしい。
とは言え、駅前で働く知人によると、繁華街では未だにそういう人種が真夜中を闊歩しているそうな。

呑む前に量を決めていても、つい追加したくなるのは酒呑みの性であろう。
冷蔵庫のもので簡単なつまみならすぐ作ってしまえるのも考えものである。

若い頃ほど呑みすぎなくなったのは、時間の使い方を学んだのもあるかもしれない。
楽しんだ時間と同じかそれ以上を、二日酔いでぐったりと無駄にするのは勿体ないと感じるようになった。

推しの配信も見なくちゃならないし、ラジオも聞かなくちゃ。
CDは車で聞くからいいとして、本は出先では進まない。どんどん積読になってるし。
「しなくちゃ」の中身を好きなことばかりにできるのは、オトナの特権である。
今日も忙しい忙しいと言いながら、自分を甘やかすために頑張っている。

とりあえず、今日は一杯でやめておく。つもりである。

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