井浦新を語るなや!

井浦新が出ている作品は正直にいうと2つしか見ていない、アンナチュラルとにじいろカルテ。以上だ。
この2つしか見ていないがこの2つだけで彼はすごい役者なのではないかと感じている。

アンナチュラルの中堂系は法医学者、にじいろカルテの浅黄蒴は村の外科医。どちらも医療関係者とまあまあ近い部類の役である。

アンナチュラルを先に見たのだが、中堂系の印象があまりにも強いため、
「中堂系の影を追いかけてしまうのでは?」
と心配しギリギリまで見るか迷った。

しかしいざにじいろカルテを見始めるとそこに中堂系は微塵も感じさせない浅黄先生の姿があった。


中堂系も浅黄蒴もなんとなくくまに似ている。

ある日 森の中 ナイフのような目を持ったくまに出会った。
花咲く森の中で恋人を殺され 復讐を誓うくま。
彼の恋人を殺したのは誰なのか。
その謎は自分で解き 自分の手で殺ってやる。

これは森のくまさん〜中堂系ver〜である。

一方、森のくまさん〜浅黄蒴ver〜は

ある日 森の中 くまさんに出会った
花咲く森の道で出会ったくまさんは気にかけてくれる優しいくまかと思ったら、おしゃべり好きのナルシストでいちいち相手にしていると面倒くさいので、隣の内気な看護師(北村匠海)がスルースキルを教えてくれました。

である。

中堂系も浅黄蒴も愛する人を失っているのだが、前者は犯人を見つけ復讐しようとしている現在進行形なのに対し、後者は愛する人ではなく犯人を救ってしまったという過去形である。
職業だけじゃなくて周りの人間も同じような境遇であることに不謹慎ながら笑わざるを得ない。しかし2人の心の持ちようを丁寧に演じ分け、全くの別人としての姿を見せてくれるのだ。


演技を勉強したこともない、本当に素人による考察である。

4月からの「あのときキスしておけば」も楽しみである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?