義務教育で教えてくれよ!

つみたてNISAを始めようか迷っている

現代というのは非常に便利なもので検索欄に「つみたてNISA」と入力すれば「つみたてNISA 初心者」「つみたてNISA 始め方」など関連ワードが出てくるし、YouTubeでも動画でわかりやすく解説しているものが多い。
こうした動画をあげているチャンネルの多くは「貯金するなんてもったいない!投資に回した方がいいよ!」という動画を出している。

動画内でチャンネル主は言う。

「昔はね、利子がバカ高かったから銀行に預けておいてもじゃんじゃんお金が増えたんですよ。でも今は利子が低い。全然お金が増えないんですね。これだと家に置いておいても一緒です!」

そうなのか。

私はアルバイトで稼いだお金を将来に向けて貯蓄するため銀行に預けている。しかしそれはお金を増やそうと思って銀行に預けているのではなくただ「銀行に預ける場所を借りている」という感覚であった。銀行に預ければ利子がつくと言うのは遠い昔に習ったことはあるがそれでお金が増やそうなんていう考えは1ミリもなかった。


然るべき学校を卒業したら働く、というのが一般的なライフプランであり、学校では働くことの重要性を歌う。働くために就活を行うし働くために学校に通う。

考えてみたら学生時代に外部から人を招いて講演を行う際、講師は何かしら働いている人であり資産家が来たことは一度もなかった。今どういう仕事をしていてなぜこの仕事に就こうと思ったのか、仕事のやりがいなんていうのはみんな面白いくらい同じ事を言うくせに、なぜ労働せず資産運用で生きていこうと思ったのか、どのような資産運用をしているのか、と言う話は聞いたことがない。

国民全員が資産運用で金を稼ぐ、なんてことができないのは百も承知だが生き方として学校で示されたことが1度もないのに驚く。


考えてみたらセックスだってそうだ。

子供の作り方を学校で教わるのは「精子が卵子と出会って受精卵になります」という生物学的でミクロな話と、保健の授業でさらっとやる「性行為のときは望まない妊娠をしないように」みたいな話だけだ。
受精卵の話を最初に聞いたのは小学校の理科の授業であったが、どうすれば他人同士のものである精子と卵子が出会うなんてことがあるのかマジでわからなかった。


生きていく上でマジで必要なことなのに誰も教えてくれないことと言うのは多々ある気がする。
学校は「家庭でこれくらいの教育はされているでしょ」と思っているし、親は親で「これくらい学校で教わるでしょ」と思っているのかもしれない。あるいは「私たちは自分で勉強したんだからこれくらい自分で学習しなさい」と言う放置プレイなのか。

お金の知識もセックスも切っても切れない環境に生まれてしまったのだから、せめて義務教育の間に教えておいてくれよ!

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