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時には服のある子のように

特に専門的な勉強をしたとかどこかで店員をしていたとかではないのだが、割と服というかおしゃれが好きだ。でも何でもいいというわけでもなく個人的な、信条的な制約はいくつかある。

まずブランドものやブランドロゴが入っているやたら高いものは買わない。一応これには自分なりの理由がある。気分的なものだが「どうして俺がやたら高い金を払ってお前らの広告塔にならなきゃいけないんだ」という憤りを覚えるためだ。あとやたらメッセージ性があることがプリントされているようなものも避ける。それに共感できるなら買おうかなという気にもなるが、なかなかそういったものはない。最後はできるだけ古着を買う。これは単純に今はもう誰も着ないようなデザインのものが安く買えるからだ。ただジーンズや靴は消耗品なので下手に安い古着を買うと却って金がかかってしまったりもするので素直に安くて丈夫そうなものを買う。これで意外とそこそこよさげな感じになる。

大学生の時分に、時々映画の登場人物やミュージシャンのコスプレをして通っていたりもしたが俺のチョイスは知名度が微妙なものだったのだろう、あるいはクオリティが微妙だったのかもしれない。誰にも一度も気付いてもらえなかった。

幸い人よりいくらか体躯に恵まれているため学校の制服以外は裾上げをしたことがない190cmのマッチ棒野郎だ。これに関しては両親に感謝している。乳製品が苦手なので学校給食以外ではほとんど自分から牛乳を飲んだりだとかはしなかったので牛乳を飲めば身長が伸びやすくなるというのは迷信だと思っている。成長に必要なのはコーラと米だ。

個人的にはカッコよくなるのにはとても重要だと考えていて、常に気を付けていることがある。それは自分は世界で一番醜い人の形をしているだけの化け物だと思うこと。もしそう思えばそのまま表に出ていくことができるような人はあまりいないだろう。いくらかでも人間に近付こうとするだろう。姿か形を取り繕おうとするだろう。それが一番重要なことなんじゃないかと考えている。

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