輪廻転生

性悪説でこの瞬間も生きているんだけど、結局いつも他人を信じている気がする。
自分の周りにいる人、関わりがある人に対してはすぐ心を開いてしまってあっという間に心中を晒してしまいがち。
関わりがある人たちのことはみんな好きだけど人によって「ここまでなら話せる」みたいなラインが変わってしまうから誰にも話せないような出来事が起こった時に自分一人で苦しまなくちゃいけなくなる。

こう、なんていうかさ、形容しがたい鬱屈と倦怠感に苛まれて日常生活も満足に送れないと自分が自分でいる意味みたいなものがわからなくなって人間性みたいなものが希薄になっていくのを感じる。
辛うじて何人かの人たちとの関わりで自己を繋ぎ止めている現実が嬉しくもあり、同時に未来に対して全くの希望が見えないことが悲しくもある。
別に死にたいとも思ってないし、メンタルがやられてしまってもう動くことも出来ない みたいな感じでもない。
ただとてつもない倦怠と絶望みたいなものが身体中を支配していて「これが鬱なんだ」と理解出来てきた。

鬱とはかれこれ10年以上の長い付き合いなんだけど、言語化しようと思えない、あるいは言語化が出来なかったこともあって"ただの不調"的に捉えていたところもある。
意外と鬱状態を嫌悪している訳ではなくて、こういうタイミングじゃないとこうやってしばらく悩みながら文章を書くことも無いし、自分について考えることも無いから逆に好意的に思っているところはある。
ただ、それと人間社会で生活することは全くの無関係で仕事に行けないとクビは切られるし、手持ちがないと生活することも出来ない。
頑張るほど苦しい自分と頑張らないと生きていけない自分がせめぎ合うことがジレンマになって、"今自分がどうするべきか"について正常な判断が出来ない状態が1ヶ月2ヶ月続いていて気が狂いそうになる。
学生の頃はまだ「なんとかなるべ〜」みたいに思っていたんだけど歳を重ねるごとに自分の選択が自分の人生に重くのしかかってくるようになって余計に負担がかかる。
正直こんなものカウンセリングや投薬でなんとかなる問題では無いと思っていて、陰鬱な気持ちは多少和らぐにしろこの"未来への絶望"と"失った時間への恐怖"は芯に刻み込まれてしまっている。心のどこかではいつもこの2つが何処かには存在していて自分を蝕んでいくんだろうと思うと考えることそのものが怖い。
何も考えることなく、何に干渉される訳でも無く、ただ自由に生きることが出来たならそれこそ幸福だろう。


そもそも社会に生きる人間として適性がなかったんだと思う。
来世は人間以外の生命に生まれたい。

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