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私なりのポートフォリオのお話

私は去年、ポートフォリオって何…?どうすれば…?な状態から始まり、沢山の先輩や先生に何度も聞いてやっとこさ作っていました。
同じように思う後輩から、ポートフォリオに関して聞かれることが何度かあったので、私なりに伝えたいと思います。

あくまでも、私の考え、私の時の状況。
そしてあくまでも、ネ学生視点の言葉なので、参考程度に!参考程度に!見ていってくれたら嬉しいです。

1. 私の就活のお話

私の経験はグラフィックデザインがメイン、UXデザインを少し、という感じで、グラフィックデザインや後々ブランディングデザインができるようなデザイナーになりたいと思ってました。
ただ、あくまでも得意分野から考えていたことなので、自分がどんなデザイナーに向いているのかは働いてみないとわからないよな…と。なので、企業選びは働く人たちの雰囲気や会社の環境、その会社のサービスに興味があるかどうか、で主に決めていました。

就活中の主なスケジュールを書こうと思います。

6月上旬
|ポートフォリオ第1弾制作(インターン用)

8月末
|デザイン会社でインターン

・テストとプロジェクトが忙しい

10月
|[どんなデザイナーがいいか具体的な職種を考え始める]
|OG訪問

12月末~1月上旬(冬休み)
|ポートフォリオ第2弾制作(Vivivit掲載用)
|[企業を調べ始め、第一志望を決める]
|[この辺りからエントリー期間や説明会情報を常にチェック]

2月
|ポートフォリオ第3弾制作(ほぼ最終版)
|[この時期には作ってないと不安]
|[企業調べと説明会]

3月中旬~4月上旬
|[エントリーシートの締め切りが集中する]
|ポートフォリオの加筆(最終版)
|座談会、面接、デザインイベントがいくつか

4月16日
|第一志望企業内定

ポートフォリオめっちゃ作り直した記憶が蘇ってきた….
私が受けた企業は通年採用だったので、エントリーや面接時期が早かったのですが、他の企業はこれよりも早かったり、遅かったり、エントリー課題に時間が取られたりもするので、ポートフォリオはどんどん進めていった方が良いです。
そして、人によって本当に時期や順番は違ってくるので、参考程度に見てください!

2. ポートフォリオとは

ざっくり言うと作品集、成果集。(詳しくはwebへ)
今まで自分がどんなことに取り組んできたのか、何を得意としているのか、どんな考えを持ってデザインしているのか、口頭では説明しきれない自分を表現するものだと思います。
なので、人によってもちろん内容は異なるし、見せ方も異なります。自分を表現するもの という認識を忘れないように進めるのが一番大事だと思います。

3. 紙で作るのか、Webで作るのか

ポートフォリオは、紙で作って冊子にするタイプと、自分でポートフォリオサイト作ってWeb上にアップするタイプがあるかと思います。

どっちを作るべき?
紙媒体のものを作っておけば、とりあえず安心かな~とは思います。
就活の話をすると、エントリーにはだいたいポートフォリオのファイル添付か、URL貼り付け欄があるので。URL貼りつけの場合は、Googleドライブに上げてそれを貼ればいいのかなと思います。
面接の時には、ポートフォリオ持参の指示があった時にWebより冊子の方が見せやすいかな。

私は冊子に加えて、Vivivitというサービスを活用してました。簡単に言うと、クリエイティブ系志望の就活を支援するサービスで、登録するとポートフォリオの画像データをtumblrのようにアップして、そのページのURLが取得できます。(リンク等詳しい説明は6へ)

私は時間的に(技術的にも)作れなかったのですが、Webポートフォリオも作って損はないです。
例えば、Web制作や動画作成など動的なものを載せたい場合は、こっちの方がアピールしやすいと思います。人事の方曰く、Webの場合はコードも見れる方が良い!とのことです。

4. 何を載せればいいのか

これはよく後輩からも聞かれます。学校の課題くらいしかなくて…とか。ネガクに限って言えば、課題でも十分だと思っています。(私もCDの活動載せた)
ただ、今までの課題や活動をそのまま載せるよりは、時間が許す範囲で、よりグレードアップさせた方が内容やクオリティが充実すると思います。

例えば、
・IxDのweb課題、内容は変えずともUIをわかりやすく作り直してみる
・グラデザ課題、1週間ではやりきれなかったデザインでブラッシュアップしてみる
・CD活動、製品化を想定してロゴを作ったりプロダクトのブラッシュアップしてみる
etc…

多分この課題をやった時の自分より今の自分の方が、何かしらのスキルがついていたり、表現力がついていたり、成長している…はず?だと思うので、全てまっさらにして0から作らずとも、部分的にブラッシュアップした方がより良いものが見せられるのかなと思います。時間が許すのならば!!

もしブラッシュアップしたものを載せる場合、大切なのは変更前と変更後を両方載せることです。
変更前なんてクオリティがよろしくない…。のはとてもわかる。わかる。
だけど、その作品のどこが改善すべき点で、それは何が原因なのか、それをどう改善したのか、の最終的なデザインに至るまでの思考が見えることが大事です。
クオリティ高い作品を、ばーーんっと載せられる方がカッコ良さそうなのだけど、もちろんそのスキルも大事なのだけど…
企業の方は、今後仕事をしていく上でこの人はどんな考えを持って仕事に取り組むんだろう?問題があったときにどう解決していくんだろう?というところも見たい、んです多分。
なので、むしろ成果物よりもその過程をメインで見せるくらいの気持ちで作るのがいいかなと思います。

5. 作るにあたって気をつけたこと

私が行った、ポートフォリオを作るまでの手順と、その時に気をつけたことを書いていきます。
あくまでも私のやり方なのと、受けたい企業によって何をメインに載せていくのが良いのか、異なってくると思うので、参考程度に見てください。

① 載せる作品を決める
先程も書いた通り、学校の課題でも良いです。他にインターンでの成果物や個人制作物なんかもあったら入れた方がいいです。
ただ、作品数が多ければ良いというわけでもないので、数は少なくても気にしなくていいです。大事なのは自分が自信を持って話せるものかどうかだと思います。面接で聞かれた時に深い内容まで話せるものだけに絞るといいです。
作品の載せる順番も、自分の希望する職種によって優先順位を決めて、高いものから前に持ってきます。
企業によって、グラフィックデザイナー、webデザイナー、など職種が変わるのであればそれに合わせて一番最初に持ってくる作品を入れ替えるという手もあります。

② 作品の中身をざっくり決める
載せる作品が決まったら、その作品のどんな部分を載せるのかざっくり決めます。
各作品のトップに
その作品のタイトル、概要、作品形態、制作期間、制作人数(個人なのかグループなのか)、使ったツール
は最低限書いた方がいいのかな。
そのあと完成品を載せるだけよりも、そこに至るまでのプロセスを載せることに重点を置きます。
例えば、
制作前に行った調査→プロトタイプ→そこからの改善方法→完成した制作物→制作から得られた知見
など…
あとはラフスケッチなんかも載せるといいです。鉛筆で描いたようなラフ中のラフスケッチです。多分そこで複数のアイディアが出てると思うので、自分はこれだけの複数のアイディアを出せて、そこからこのデザインに辿り着いた、という経緯を見せることができます。

★自己紹介ページも重要(だと思っている)
これは、私が今まで見てきたポートフォリオの中ではネガクの先輩だけが書いていたのですが、大事なのではと思ったので。
1番最初の項目に、自分の軽い自己紹介と、デザイン思考的なのを載せることです。
・自分の写真、名前、学部学科、専攻のコース
・使えるツール・スキル(Adobeとかhtmlとか)とその度合い
・普段自分の中でどんなことを軸にしてデザインしているのか

ポートフォリオには必須では無いと思いますが、もし自分が誰かのポートフォリオを見た時、これがあった方がどんな人がこのデザインをしたのか、思い浮かべながら見ることができると思ったからです。書こう。

③ 紙の大きさと向きを決める
A4が良いかA3が良いか、縦か横か、この議論は永遠に終結しない気がする。
自分なりのメリデメを書いておきます。

A4
○ 印刷しやすい、持ち運びやすい、ファイルに困らない、PC上で原寸を確認しながら作りやすい
△ 写真を大きくしてもインパクトがあまり無い、文字サイズが必然的に小さくなる

A3
○ 成果物写真をしっかりと見せられる、インパクトがある
△ 持ち運びにくい、ファイル探しに困る、画面が広い分写真や文字配置が難しい

縦 or 横
内容による!
私は、プロセス図を書く時、左から右へ時間の流れに沿って図を書きたかったので横向きを選びました。
自分が作りたい図や写真の載せ方によって選ぶといいです。

④ 下書きをする
紙の向きと大きさが決まったら、写真の配置と文字の配置をします。
ここである程度の入れ込む文章も書いていきます。説明文を書こうとするとどうしても長くなりますが、ポートフォリオはじっくり長い時間をかけて見られることばかりではないので、ポイントを絞って文字サイズと量には強弱をつけます。
大事な部分はできるだけ端的に短い言葉で、長くなる文章でも最大3行までに収めます。(大事)

⑤ 全体的なテーマの統一
ポートフォリオそのものの全体的なテーマカラーや、モチーフ、コンセプトなんかを決めます。
タイトルに使うフォントと本文用のフォントも決めておきます。フォントは迷ったらとりあえず游ゴシック使っておけば間違いはない。

⑥ 頑張る
IllustratorやInDesignを開きます。
あとは頑張って作る。何度も色んな人に見てもらい、修正を加えてどんどんブラッシュアップしていってください。

デザインを凝りすぎると永遠に終わらないですマジで。自分で期限を決めて、とりあえず最後まで作り、そこからブラッシュアップしていくことをお勧めします。

6. 参考が見たい、フィードバックが欲しい

これはデザイナー志望の学生を支援しているサービスをどんどん使うのが近道です。私もとてもお世話になりました。
私が活用した2つのサービスを紹介します。

Vivivit

ポートフォリオの掲載とこれを利用してエントリー、企業探し、マッチング、など、割と就職活動の軸になっていました。
自分のポートフォリオを企業の人が見てくれるだけでなく、自分からも企業の情報(業務内容とかリクルートページとか)を簡単に見れるので、企業探しはほぼこれだけで行ってました。
ビビビットがまとめているページもあって、過去の先輩のポートフォリオなんかも見れるので参考にしながら作ったり。

私のポートフォリオもまだ上げているので、もし見たい方がいたらDMください。URL送ります。(後輩でなくとも)

ReDesigner for Student

こちらも自分のポートフォリオをアップして、学生同士で閲覧できたり、企業の人とマッチングができます。私は就活時期がサービスリリース直後だったので使ってはないのですが、ReDesigner主催のミートアップイベントに参加してました。私の行った日は6社ほどのデザイン会社と、デザイナー志望の学生が集まっての交流会でした。その時にポートフォリオを持って行って興味のあった企業のデザイナーさんに直接フィードバックをもらえたのが大きかったです。ポートフォリオが無くとも、同じ立場の学生と交流できるので参加はオススメです。


本当はこの時期だし、就活そのものの話や面接の話とかも書いた方がいいと思ったけれど、ポートフォリオだけで力尽きてしまったのであとはDMなり直接なりで聞いて欲しいです。。

そして一番伝えたいメッセージは、とにかく頑張ってとりあえず見せられるくらいに完成させて!!です。年越しポートフォリオも良いよね。



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