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ネットに小説をあげてただけのオタクが初めて即売会のサークル参加した話


シャーレの休日、お疲れさまでした

12/3(日)に開催されたComic City福岡59、ブルアカプチオンリー「シャーレの休日」にサークル参加してきました。今回はその備忘録になります。

なぜイベントに参加したのか

もともとイベントには参加したかったのです。でも仕事も忙しいしぃ……本も作ったことないしぃ……九州在住だしぃ……ふぇぇぇん、イベント参加なんて夢のまた夢だよぉ

神「九州でブルアカプチオンリーやります」
愚者「あ、本作ろ」

地獄のはじまり

なにはともあれ、まずは本文がなくてはなりません。幸いあっためているネタがひとつありました。美食研究会のグループストーリーを読んでからずっと書きたいと思っていた脱獄モノ。プロットはすぐに書けました。よし早速執筆だ……! そう思った矢先。

愚者「なんかこれ、最後にどんでん返しがなくね……?」

悲しいかな、愚かなミスオタは読者を騙さなければ気が済まないのです。いやいや、でも今回のネタにどんでん返し出来る要素なんて……あるな。でもそれやるならプロットを組みなおさないといけないし、流石に今からそれをするのはなぁ

愚者「まだ本文執筆してないよね? まだ取返し、つくよね?」

はい。これが地獄の始まりでした。詳細は省きますがなんやかんやで七割ほどプロットを書き換えることになりました。加えて言うと他にも合同誌に寄稿する予定があり、流石にそれを遅らせるわけにはいかないとそちらを先に執筆していました。締め切りは合同誌の方が後なのに……馬鹿?

脱稿……!!

なんやかんやあってとりあえず本文は用意できました。表紙も絵師さんに依頼して納品してもらいました。あとは印刷所にデータを納品するだけ。

愚者「なんだ、同人誌づくりなんてたいしたことないじゃないか」

ああ、なんて愚かなんでしょう。この時の私は知らなかったのです。ここからが本当の地獄なのだと。

愚者「ん? ああ、入稿用のデータには規定があるのね。まあ別にそれくらい……あれ? なんか、これ、思い通りにならn」

行数、一列の文字数、ページ数、奥付、目次、ヘッダーetc.etc.
やらなければならないことのオンパレード。

愚者「なんかルビ振ったら行数変わるんだけど!?」
愚者「なんっっっっでこっちが入力した文字数にならないんだよ!!!!」
愚者「奥付とか目次これどうやって作ればいいんだよ!?!?????」
愚者「ヘッダー上手くいかねぇぇぇぇぇなんかずれるぅぅぅぅぅ」
愚者「え? 左右のページで異なる設定をしないといけない?」

地獄でした。翌日も仕事なのに朝方までパソコンとにらめっこ。あまりにうまくいかなさ過ぎて時折発狂するほど。

そして三日後、ようやく入稿用データが完成します。言うまでもなく、そこには屍となった私が転がっていました。もう当分wordは使いたくありません。

イベント当日

前日に福岡の実家に帰った私は準備を進めます。必要なものは事前に買っていたので特別なことはありませんでした。あることを除いて。

親「あんた何で連休取ったん?」
僕「ん? あー、会議あるから。前入り」
親「会議? いつ?」
僕「……四日後」
親「もう一回聞くわ。あんた何で連休取ったん?」
モトキ・タッカー「勘の良い親は嫌いだよ」

それからしつこく質問攻めにされ「本を作ったから売りに行くんだよ!」と答えると数分後にはイベントのことを嗅ぎつけられてしまいましたとさ。ちゃんちゃん。ちゃんちゃんじゃねぇんだよ。何で「じゃ、買いに行くわ」って話になるんだよ。同人イベントに親フラとか聞いたことねぇよ

そしてイベント当日。
小銭の準備を怠っていたり、ぎりっぎりの到着になったりとトラブルはありましたが、無事に参加することが出来ました。Twitterで見たことのある先生方が実在することに驚きました。僕が生み出したイマジナリーツイッタラーだと思っていました。

フォロワーの先生とお話が出来たり、実際に本を手に取ってもらったり、普段投稿している小説の感想をいただいたり……本当に楽しいひと時でした。マジで親フラがあったこと以外は。(開き直って撤収作業を手伝わせました)

そして何より、本! 僕の書いた小説が本になっている!
これ以上の喜びはないかもしれません。いやほんと、勇気を出して参加して良かった!

今回イベントに参加しましたが、しっぽ焼き先生には発行部数について相談を受けてもらい、へきさ先生には差し入れをもらい、鍵宮さんには表紙を描いてもらい、多くの方に助けられました。本当にありがとうございました。また来年には福岡でブルアカオンリーがあるらしいので! その時は新刊引っ提げてまた参加したいですね!

……あ、今回イベントで頒布した小説『黒舘ハルナの脱獄』はメロンブックスさんに委託しております。興味のある方は是非お手に取っていただけると嬉しいです。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2171398

それでは、良いお年を!

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