【日記】今日,熱と眠り,月 2023/9/25-29

今日 2023/9/25

水のように生きる。
路地を流れたら路地に沿い,箱に詰めたら箱になる。
腐ったら澱んで,岩から滴る命の履歴にも。
草木に留まれば露となる。朝の陽に気化し,糸のような蒸気として漂う。
空から降れば衆生を濡らす雨にもなる。或る人にとっては体を冷やし曇らす鬼となる。同時に,或る人には世界を輝かし照らす慈悲となる。
水のように生きること。
昨日までを引き継ぎ,そのまま往く。
己のうちの,いくらかは削れ,渇き,零れていく。構わず,そのまま往く。
変わらず変わっていく。
そのように過ごす。


熱と眠り 2023/9/26

・今朝の空が今朝もすべりだす。ゆっくりとひろがっていく。約束を守る人のように。

もういいかと、寝る前にエアコンを切る。
部屋の中はなかなか暑く、熱を持った体を感じる。
冷やすためにベランダに出る。沈殿した言葉はどろどろと浮上せず、拗ねたように眠る。熱を持つばかりで、まるで不良品。熱がじんわり夜に溶けだす。
そのうち不安が滲み込むから、守るように部屋に戻る。エアコンをつけたくなるけれど、もう眠たいから動きたくない。言葉が眠る。どろどろと眠る。

月  2023/09/29

ムカつくほどに真ん丸なお月様
そんなに恥ずかしいほどに金色で
たまに多くの人間から写真を撮られたり見てもらえるからといって、
浅ましいほどに存在を主張するんじゃない
前の方がよっぽどよかった

別にこれは嫉妬じゃない
ただ、前の方が好きだった
今の姿を認められない
変わってほしくないという気持ちだけ
お前を憎む私の心がみすぼらしいだけ
それをお前が照らすだけ


より純度の高い活動の支援に協力をお願いします。