【日記】何回も生きる,くだらないこと 2023/08/09,2023/08/19
何回も生きる 2023/08/09
・この世に生まれ落ちた理由は見つからない、永遠に。それはもう分かっている。そんな答えの用意されていない問いに向き合い続ける姿勢を美徳とする心持ちを良しとする考えは、結局のところ今の自分の心の渇きを強くするばかりで何も得にならず、何かを成し遂げた気にさせるばかりでむしろ悪癖なんじゃないかと思う。
・諦めた顔をしているが、それでも日常の隙間に零れた時間をあわてて拾い集めて、その中から生まれた理由を見出そうとする。あまりにも、この世界に生きることが悲しすぎて、探さずにはいられないから。赤ちゃんだって親と離れたら全身全霊で探すだろう。離れた心地を求めて、暖かさと匂いとを求めて。
・だからといって
・それでも、この体の重たさを感じ続けること。誰かに身を預けても、その一瞬間は当然軽く感じるだろう。しかし星になって身軽になるまで付き添ってくれる訳でもなし。なんなら離れたあとの熱の余韻に余計に寂しさを感じてしまうだろう。
くだらないこと 2023/08/19
・鏡の向こう側にはどうやってもたどり着けないことを知っている。
・底が崩れてゆく夢をみる。自然と私は身を重力に預け足が杳い杳い空を向く。こういう時にも何も思わず、ただ眺めているだけで。ゆっくりと、それでもどんどん空が閉じてゆく。私はどこへ向かうのだろう。終わるのだろうか、それともまだ続くのだろうか。
・ふと訪れる、乳白色のあのきらめき。あまりにも刹那的で強すぎて見過ごしてしまうことがないように優しく強く抱きしめようとする。そんな気はないのだけれど、霧の全てを抱きしめようにもするり抜けられてしまうのと同じように、強く抱きしめると零れてしまう。無理だったとそうして諦めることを潔いというのなら、きっとそんなことに気を揉むこと自体ぬるぬるして可笑しい。何度繰り返してもきっと胸いっぱいにはならないけれど、少しでも手の中に残ってくれたらもうそれでいい。この温もりを始まりと同じように終りまで続けようと思う。
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