【日記】夏の熱 (不完全) 08/21,昼間の白 08/23,呼吸の音、生活の音 08/24

夏の熱 (不完全)  2023/08/21

・過去に死んでいたら、今日には出会えなかったということ。過去に死んでいたら、今日の景色を見られなかったということ。今日の楽しさ、孤独、嬉しさ、倦怠感、それら全部が生まれなかったということ。ただそれだけのこと。みなに等しく生じることを、どうして言葉に表す必要があるのか。必要は無いのか。

・と言いつつも、月が妖しい赤色で三日月で、アレに座ったらきっと悪くなれるな、なんて思いながら家に戻っていたら、遠くで雷が落ちているらしく、分厚い雲までも赤茶けた色に変化していて、なんかワクワクした。こういう記憶も言葉に残す必要はないのか。言葉にしないときっと砂のようにこぼれていくだろうけど、そのどちらが良いのかは、分からない。

昼間の白 2023/08/23

・個々人が個々人で信じているきっと大切な何かがある。それは個々人によって違うんだろう。それはイメージや概念であったり,具体的な形を備える場合もあるだろう。それを手放さないよう,無くさないよう,忘れないよう,最後まで必死に生きるとしたら。人間の最後は星になると云われる。星の輝きの美しさが,個々人の守り切った大切なものによるのだとしたら,否応なく夜空が胸をうつのも合点がいく。と捉えたら,現世を泥水だと考えてしまうのも頷ける。

呼吸の音、生活の音 2023/08/24

・生きているうちは自ずから音を発する。心臓の音、呼吸音、他にもスマホをタプタプしてるし、パソコンをカタカタしていると音がなる。一方で、机とか、ペットボトルとか、死んでいるもの、というより生き物じゃないものの多くは音を自ずから発さない。静かでとてもいいと思う。時たま思う、自分が、他人にとって迷惑な存在である可能性を考える。もし、存在している上で限りなく仕方なく発せられる音 (上記のような音全て) さえも嫌がられているとしたら。もうどうしようもなく苦しくなってしまうような。空を見上げると、月が無言で佇んでいる。その様に、少し羨ましさを感じつつ、あんなに注目されるような存在の仕方もそれはそれで嫌だなと思う。

・これ以上惨めになりたくないのに、さらに追い込まれるような出来事が外部で起きないかと期待している。この心は非常に不可思議なように思う。楽しいほうがずっといいはずなのに、どうして。と、適当に思いつつも、何も感じず外を歩いてみると、なんとも、外界は何も起きていないゼロの、いや、ニュートラルな状況であり続けていることを覚えて驚く。人の模様はとんと知らないが、自然に対してはそう思う。見えているものにそれ以上もそれ以下もなく、心にうつる景色はやっぱり自分ナイズされたものなんだと、再認識する。おそらく自分の景色は廃兵の色彩だが、でもまぁ、どんな絵画にも値打ちがつくのは寧ろ有難く思う。


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