見出し画像

IMG SRCが2020年を通して考える次のサービス

こんにちは、広報の中丸です。

時代が急変した2020年、あらゆるモノ・コトがニューノーマル化されていくなかで、イメージソースとしても消費者のニーズはもとより、クライアントへご提案する内容や求められているものの変化を敏感に捉える必要を感じた1年でした。

そこで、今回は時代のトレンドや変容に応じて進化を支えてきた、プロデューサーメンバー(上林/加藤/小池)らに「今」と「少し未来」のサービスについてたっぷり聞いてみました。

-大きく環境が変わった2020年でしたが、前後でクライアントのニーズは変わりましたか?

上林:基本的なクライアントの『目的=プロモーションで目立つ』という意味では、コロナ前と今で変わっていませんが、変わったという点だけでいえば、物理的にリアルで人を集めることができないので、解決策としてオンライン化されていることですね。コロナ禍にあっても、企業はプロモーションをしなければなりませんし、とくにクライアントさんからは「お客さまが自宅から参加できるコンテンツを作ってほしい」というお問い合わせがとても多いです。しかし、どの企業もこの状況での前例がないため、模索しているというのが本音ではないでしょうか。

小池:この状況がいつまで、どのくらい続くのかわからないといったなかで、リアルでもオンラインでも両方実施できるようなニーズも多いです。
いずれにしても、デジタルは当然必須ではありますが、オンラインからリアル店舗に誘引する施策、リアル店舗からオンラインに誘引する施策といったように、どちらにも転べるようなものに知恵を絞っています(笑)。

加藤:二人が言うように、根本的にクライアントがユーザーに対して「伝えたい」という想いは変わらないのですが、エンドユーザーの「受け取り方」は違うので、そこは両者にとってうまい落としどころを考えるのが重要です。リアルに比べて、オンライン完結型は伝達できることが限定される一方で、オンラインならではの表現ができるところもメリットですので、オンラインの体験設計からクライアントと議論することが増えました。

-コロナ禍のニーズに対して、注目している技術・表現はなんでしょうか?

上林:D2Cでも実施したWeb会議のようなバーチャルLIVE配信系の技術は、まさに今の状況とニーズにマッチしていると思います。LIVE配信といっても、配信だけで終わらせるのではなく、そこに付加価値を持たせるようにオンライン/オフラインを融合させた合成配信技術や、インタラクティブにデータが見える配信方法や参加のかたちとかね。

画像3

それと、先日開催された「DESIGNART TOKYO 2020」でもお披露目した『BEYOND DISTANCE』のように、Web技術を流用したデジタル展示イベントの実施なども需要が高まってくるのではないかと思います。

画像3

加藤:オンライン施策における一方向だけではない、双方向のコミュニケーション方法や演出が大切だと思っています。クライアントは、まずはじめに既存のプラットフォームを使えばいいのでは?と考えるケースが多いですが、その発想とは逆に、既存のプラットフォームでできないことは何だろうという視点が必要だと思っています。
例えば、既存のシステムではコメントの検閲ができないけど、できるようにするとか、主催者側(企業)と参加者(ユーザー)側を色分けしてコメントを表示できるようにするとか、オリジナルのスタンプで参加するなど、ライブ配信だけをとっても、いろいろとカスタマイズ出来る要素はあります。

上林:実は、面白い現象もおきてまして、これまであまりデジタルに積極的ではなかった業界(業種)がデジタルを活用せざる得なくなり、デジタル化によってお客さまの新たなニーズや、スタッフの働き方の効率化の可能性がわかったことで、新たなご相談を受ける例が出てきました。この状況が収まったあとも、デジタル化から遠かった企業や業界のDXが加速する可能性があるなと思います。

小池:上林が言うように、コロナ禍の急速なデジタルシフトによって、うちの会社(イメージソース)が元々はお付き合いのなかったアナログ業種の企業さんからお声がけいただく機会が増えました。ニーズというと、デジタルを日頃から取り入れている企業がさらにすごい技術を使って…というふうに思われるかもしれません。ですが、それだけではなく、対面でないと仕事が成立しない業界や職種、例えば製造業や職人さんからのニーズもあり、対面営業からデジタルを駆使した営業スタイル/ツールの開発などもおこなっています。

-イメージソースとしてちょっと先の未来に、どんなサービスを作りたいとお考えですか?

上林:ずばり、PC、スマホ、現場3つの体験をすべて繋ぐことができるサービスですね。現状は、この3つが分断されているものが多いのですが、当社にはこれが実現できる知見があります。

小池:“心に残る体験”を提供したいです。プロトタイプでも発表した「WEB 3D WALK」のように、小規模なグループで話しながらWeb空間を見ていったり、ブラウザで見ていてもその場を一緒に体験できる人がいることで、その人のなかに“残る”ものがありますよね。そういった仮想空間であっても、小さなコミュニケーションができるサービスを作っていきたいです。

画像4

加藤:オンラインとリアルがバランスよくミックスされているサービス/プロジェクトを創りたいと思っています。これまでは、Webサイトで概要を見て、会場に足を運び、体験するという流れが当たり前でしたが、今後はWebから会場にアクセスできたり、まるで会場に行ったかのような高揚感、特別感を作れるようにしたいですね。

-未来のサービスの実現にあたって必要なことは?

上林:ニーズに対して敏感であること、かつ、ユーザーベースで物事を考えていくことが必要です。時代はすごいスピードでどんどん変化していってるので、企業側もつねにニーズをウォッチしていかなければなりません。

小池:この状況で、できなくなったことを補完するためだけではなく、今だからこそ生まれている可能性に焦点を当てたプランニングをしていけば、自ずとサービスの実現性が高まるのではないでしょうか。

加藤:自ら実際に、実施されているオンラインイベントに参加したり、ユーザーの体験談を聞くことで、描いているサービスのプランに還元できるのではないかと考えています。自分も他社のサービスなどを体験することで得られる自分自身の感覚を大切にし、クライアントへよりよい提案ができるよう、日々努めたいと思っています。

・・・

いかがでしたでしょうか。イメージソースでは、今回インタビューに答えた上林・加藤を中心に、今までにないオンライン施策制作、ユーザー体験の拡張のご相談を受けるオンラインソリューションに特化したプロジェクトチームを発足しました。ぜひこちらもご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?