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1回目 PLATEAUのファイルを素早く見つける方法(TouchDesigner使用者向け)

この記事は国土交通省ProjectPLATEAUの2023年度開催のPLATEAU Hands-onの資料をnote用にまとめたものになります。
全4回に分けてnote記事にします。
よろしければ、合わせて解説動画もご覧ください。

目次

  1. PLATEAUとは?

  2. 付属している地図では、使いたい建築物のファイルが探しにくい

  3. メッシュとは?

  4. メッシュコードを素早く見つけるサイト

  5. PLATEAUのファイルの種類

1、PLATEAUとは?

国土交通省が主導する、日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータプロジェクト

全国沢山の都市データがあり、商業利用も無料でOK!
研究や開発で多く使われているけど、コンテンツ制作の分野でも使えるし、
個人的にはコンテンツでの使用事例がドンドン増えてほしいと考えてます。

2、付属している地図では、使いたい建築物のファイルが探しにくい

PLATEAUはファイル数が多い

PLATEAUのデータをダウンロードして一番最初に驚くことは、ファイル数の多さです。LOD1のビルデータだけで671個もあります。
一個一個開けて確認できる量ではありません。
ファイルを見つけやすい様に、3Dデータと一緒に東京23区 データ構築範囲索引図もついてきます。
港区・渋谷区などといった区単位であれば、対象ファイルを索引図から割り出せます。
しかし、東京都タワー・渋谷109などといった、建築物を探す場合はこの索引図では縮尺が大きすぎて、一回で見つけることは困難です。

東京23区 データ構築範囲索引図
渋谷109はどこ??

3,メッシュとは?

東京23区 索引図は碁盤の目のような線で区切られています。この線はメッシュと呼ばれる、度・経度に基づいて地域をほぼ同じ大きさの網の目に分けたものです。区画にはメッシュを識別するコードがあり地域メッシュコードといいます。

索引図に書かれている番号も地域メッシュコードで、PLATEAUのファイル名もそれに合わせて区切られています。

上八桁の数字がメッシュコード

4,メッシュコードを素早く見つけるサイト

GoogleMapのように検索できて、すぐにメッシュコードを調べることができる【地図で見る統計(jSTAT MAP)】というサイトがあります。
これを使うと簡単にメッシュコードを調べることができます。

アクセスするといきなりログイン画面が出てきますが、ログインせずに誰でも簡単に検索することができます。
検索方法手順は3工程

  1. ログインしないで始めるをクリック

  2. 3次メッシュを選択+ラベルを選択

  3. 検索

①ログインしないで始める

ログインしなくても使えるので「ログインしないで始める」をクリック。

②3次メッシュを選択

デフォルトではメッシュが表示されないので、メッシュを表示させます。
画面右上の行政界<未選択>のプルダウンを押した後、3次メッシュを選択する。

その後、ラベルのボタンがでてくるので選択。

③検索

検索は、GoogleMapと同じような形で検索できます。ただ、【地図で見る統計(jSTAT MAP)】の場合はピンが立つわけではなく、対象建築物が画面の中心にきます。

検索窓
渋谷109を中心にした地図

渋谷109で検索すると、中心のメッシュコード53393595であることが分かります。この番号と同じ名前のPLATEAUのファイル内に渋谷109の3Dデータが入っています。

ちなみに、建築物・橋・地面のデータは3次メッシュと呼ばれる、8桁のコードですが、道路のデータは2次メッシュと呼ばれる6桁のコードが使われています。道路のデータを探したいときは3次メッシュコードの上6桁のみで検索してください。
例、3次メッシュコード「53392641」の時は、「533926」で検索

5,PLATEAUのファイルの種類

①データの種類
②LOD1とLOD2の違いについて
③ファイルの階層について

①データの種類

1,objファイル

objファイルのイメージ

objファイルは頂点、法線などの情報が格納されている「.obj」とモデル色やテクスチャ情報を格納している「.mtl」で構成される
ただ、mtlファイルがなくてもobjファイルさえあればモデルの形状を描画することは可能
FBXに比べて軽いため、PLATEAUの中で最も手軽なファイル

2,FBXファイル

objファイルのイメージ

モデルやアニメーションなどの情報をもつ
必要に応じてテクスチャファイルが使用される
objとは違いリグやモーションのデータを格納することができ、多くの製品・サービスで対応する
objファイルに比べて重たいが、ビル表面の画像もありリアル

3、PLYファイル

PLYファイルのイメージ

点群と呼ばれる空間情報を点の集合体として保存したファイル
表面の凹凸や樹木等のデータまであり、風景の映像を作る上でとても便利
objやFBXに比べて更にパソコンへの負荷が大きい

②LOD1とLOD2の違いについて

https://www.mlit.go.jp/plateau/learning/tpc01-2/

PLATEAUのファイルの中にはLOD1とLOD2の二種類のファイルがあります。(一部地域でLOD3もあります。)
この二つの違いは屋根のポリゴン数の違いです。
LOD1はポリゴン数が少ないので手軽に使えて
LOD2はリアルな表現ができるようになります。

③ファイルの階層

ファイルの階層のイメージ

objファイルをダウンロードすると上記のような構造になっています。
FBXファイルも同じような構造をしております。

bldgファイル
建築物のデータ LOD1とLOD2のデータがある

bridファイル
橋のデータが入っている objファイルの中でこれだけテキスタイルのファイルも入っている

demファイル
地面の形状データ

tranファイル
道路のデータ

metadetaファイル
メタデータのファイルが入っているのですが、TouchDesignerではあまり使わない

13100_indexmap_op.pdf ファイル
メッシュコードと地図を重ねたPDF

以上です。
PLATEAUはとても膨大なデータですが、整理のルールが理解できると、とても手軽に使えるようになっています。皆様もぜひ使ってみてください。

TouchDesigner × PLATEAU 全4回のリンク

info@imgee.tokyoまでお気軽にご連絡ください




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