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映画 『羅小黒戦記』の衝撃。

はじめまして imdと申します☺︎
いつもはツイッターで、のんきにお絵描きしています。
それより本題を早速…!

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映画 『羅小黒戦記』がやばい!!!
その衝撃たるや...まずはたくさんの人に知ってもらいたくて、このnoteを書いています。

日本語で読むと、
『ロシャオヘイセンキ』

直訳だと、
ロシャオヘイ センキ
シャオヘイくんの戦いの物語
そんなところでしょうか。

最初、トレーラーを見て、

へー中国アニメ作品!綺麗!すごそう〜!

っていうところから、

.........これはガチに人生かわる...衝撃レベルの神作じゃん......

ってなるまでの感想です。

まだ映画1回見たところなので色々足りないのですが、あまりにも衝撃がすごかったので、勢いだけで感じたことをまとめてみました!

肝心なところや極力ネタバレはしないように、感じたことだけ徒然に…。
というのも、日本で円盤の発売があるかどうかもまだ決まってないそうで、
もっと!広めたい!だけの!下手な布教です!!
そして…日本で発売してください!!!!お願いします!!!
何度でも見たいし、映画館にもたくさん見にいきたいよ〜〜〜〜
まずはロングラン!ロングランを!!!

こういうのはじめてで、表現下手くそなので、他の作品名を多くお借りしております。
そして完全なる主観なので、気になる方だけ読み進めていただければ...広い御心で…どうか映画観賞のきっかけになれば。幸いです。愛を込めて。


◯ プロローグ ◯

大好きなお絵描き仲間さんからお誘いいただいて、なんの予備知識もなくトレーラーを見たのが『羅小黒戦記』との出会いでした。

可愛い!かっこいい!!!!
獣キャラっていいよね…気になる子ばかり…
それに作画の美しさ…ストーリーも深そうだな〜

「ちょっとシリアスめの、能力バトルなのかな?」

日本作品だと、ナルトとか、ももへの手紙、とか近いのかな?と感じてました。

ところが。

見た後に考えると、

「小気味良いコメディシーンとハートフルストーリー。流れる日常。と、バトルバトルバトル!!!」

あれ?トレーラー印象ちがくない?!ってなりました。
全編に、デフォルメが愛らしい、コメディタッチで笑えるシーンがたくさんちりばめられてて、

それが!

すさまじく!

かわいいんです!!!!!


映画を観終わった直後は……号泣………からの、
続く余韻と止まらない考察…!
なので「トレーラーと全然違った」が、マイナスに傾くことはなく、
むしろ、
「あのトレーラーになぜ、このすさまじい可愛いシーンがないのか…1回くらい差し込んでもいいような気が........。つまり…これは…なんらかの意図を感じる…!」
とか考察が捗ってしまう。
(なのでそれは次の「トレーラーに騙された」にて)

もちろんキャラクターはトレーラーのとおり、それ以上に可愛いしかっこいい!!!
最高!!!!
なおモフモフは正義!!

そして美麗作画からデフォルメの緩急や
カメラワークの遠近のテンポ、
バトルでの静動のリズム……いや、すごいよバランスが……

…思えば、

はじめてのトレーラー見た時から膨らむ妄想、それすらも、すっかり監督さんの思惑の中だったのかもしれないです。
そのくらい、よく練られてるし、仕組まれてるし、愛されて生み出された作品なんだと思います…...や〜尊い。

そんなわけで、トレーラーは。ぜひ。

1 トレーラーに騙された(最高)

「騙された」とキャッチーに人聞き悪い言葉にしてしまいましたが。もちろん悪意はなく!

改めて1番の騙されたポイントは、本編にコメディシーンが多いこと!

ギャグ...コメディ...という言葉選びも正しく表現できてるかはイマイチなんですが、なんというか、
「ふふっとなる」のリズムが小気味良くて...

とにかく可愛い。めっぽう可愛い。
これは可愛いとしか言いようがない。
可愛い。可愛い。

これぞギャグだっていうアップテンポなのはもちろん、静かなギャグもあり…画面としては夜空だけとかなのに、何をしてるかがわかって、ふふってなるとか、そういうのも。
余白のある、静かなやつ。

またそれがいいリズムで…
シナリオが混乱することもなく必要な場面に必要な分だけ差し込まれてる感じ…。
むしろキャラの人柄を同時に補完してくれる役割がある上に、めっぽう可愛い。

やばくないですか。

日本作品だと、けもフレ、落乱...ぽんぽこ...うーんそうだなあ......よつばと、日常、ひだまりすけっち、WORKING!、しろくまカフェ…あたりが好きな人、ささるんじゃないかなあ…
要は、

「設定だけ追ったらどこまでもシリアスになれる世界観なのに、可愛くて笑える、ニヤニヤしちゃう。優しさとバトルの感動作品。なおモフモフ。」

だと思う、『羅小黒戦記』!


で、ですよ。


なんでその、ふふっとシーンを、トレーラーにこれっぽっちも入れなかったんだろう?
という疑問が。
日本への売り込み方を考えたのかな…?(後ほど追記2020.11月)

きみの名は、が大成功した国だし、じぶりの国だし、で、広告用に綺麗系でまとめた、とか…?
勝手な妄想です。ただ...映画の印象をそのまま詰め込もうとしたら、ふふっとシーン、入っちゃうと思うんです。そのくらい分量多い印象...なので、意図がある気がするんですよね、誰かの…...
終始美麗で緊張感がある、謎多き感じ…ちょうどよく「わかんない」って感じに仕上がってるトレーラー………
映画見終わった後に見返すと、あえてカットしてるとしか思えない…。

(追記2020.11月→ このトレーラーの謎が解けました。最初、日本に住む中国のかたへの映画、という予定だったので、あくまでもウェブアニメを知ってる人がターゲットだったとのことになります。なのでそもそも日本向けに作られたトレーラーではなかった。
なのでここからは想像ですが、ウェブアニメのデフォルメタイプじゃない、本格的なアニメ作品が映画でできたよー!というお知らせ、雰囲気伝えるが1番の目的のトレーラーだったのかもしれないです!!)

尚且つ。

うまい具合にネタバレや世界観や関係性が分からないように、できてる。すげえ。

すげえよこのトレーラー…

そのネタバレの設定もだけど、も〜世界観がね………
どこまでも深く追えるんですよ。ほんと…
「伝説と日常」が共存してる…ってところでしょうか…

あ、そうだ、この「共存」が、たぶんとても大事なテーマなんだろうな…と感じたんです。

またこれが。すごいので、次、中国が描く「新感覚の共存」いきましょう。




2 新感覚の「共存」

この「共存」が大事なテーマなのかな、と気づいたきっかけは、日常風景の描写からでした。

全然違うの!似てるけど、知らない感じなの!新感覚!

日常風景の描写って、セリフでは難しいような、
季節感や気温、
貧富さの情報とか、
抱えるストレスやノスタルジックな感情とか...
サブ要素を演出する役割があると思うんです。(超主観)

たとえば日本でおなじみの
蝉の声とか、入道雲とか、
通勤の満員電車とか、誰もいない夕暮れの学校とか………

そうそう、見たことあるやつ!

(例えば、新海誠監督だと、散り落ちる葉っぱや、ほこりに反射する陽の光で、時間の流れや切なさを表現したり、
昔の細田守監督の窓の外の飛行機雲なんて、夏休みのダル暑さと冷房の効いた部屋の空気感の差が現実とデジタル世界の対比だったりとか、
庵野監督の電柱とか信号機とかは、こんなにも無機質なのに感情はどこまでも煩い、とか…超超超主観です)

結構おなじみのキーアイテムになってたりすると思うんです。

それが『羅小黒戦記』で切り取られてた日常の空間描写が、
日本とぜんぜん違った!!

田園風景のでこぼこ道、
装飾、色彩豊かな伝統建築、
水墨の掛け軸…もありつつ、
家庭的な港町に、スーパーカーに最新電子機器、
凄まじい巨大建築ショッピングモール(なお、日本じゃ考えられない規模の建築)が、
日常としてどれも"今"、存在してる。

なんか、懐かしいのに新しい。

一方が古い、とか、過去の風景とかじゃなくて。
好き嫌い、じゃなくて。
伝統→一般的な生活→最先端、が交わらずに「共存」してる、広大な大地で。
このグラデーションが美しいと思った。
同じ繋がった土地で「ともに暮らしてる」生きてる感じ。

意外と、日本、って、小さいことでは共存してるかもしれないけど、国としては、だいたいおんなじ雰囲気のみんなが、現代人。として暮らしてるイメージ。(これ、資本主義と共産主義とか違いの話なのかな...ちんぷんかんぷんだけど...)

単純に、
うん千年の歴史、と言われるような、歴史を重んじてそうな雰囲気と、
すさまじく広大な土地、に育まれた中国文化に由来してるのかなあ…?(中国歴史は封神演義とキングダムくらいしか知識がなく...)

なので、ほんと単純に、日本生まれ日本育ちの自分は、

懐かしい、のに、新しい。

と不思議な心地よさを感じたんです。

なんだろうこの気持ち良さ......なんか、見たことあるような気もするのに、知らない...うーん、千と千尋のトリップ感が近いかなあ...。

そしてとにかくスケールがでかい!!!!!
その日常風景にしろ、シナリオにしろ、スケールがでかすぎて、先が読めても、読みきれない感じ!!!新感覚!!!!!!!

中国アニメーションて、今まで見てきた海外アニメとは同じには受け止められないな〜中国ってすげーーーー!!!と感じたんです。




3 中国アニメーション ≒ 海外アニメ

ここでキチンと紹介すると、
『羅小黒戦記』は海外アニメです。

中国でウェブアニメーションとして2011年から連載されており、今回はその物語の一つの出来事を描いています。(と思う。)
(コミックやゲームもあるらしい。これからどんどん履修したい!)
(追記2020.11月→ 映画はウェブアニメの4年前です!詳しくはここにまとめが https://lxh-fan-wiki.site/index.php?title=羅小黒戦記 ))

海外アニメっていえば、代表だとディズニーとかピクサー。なんとなく今まで親しんできた海外作品は、ある意味、
完全なファンタジー、別世界として楽しむことが
多かったのかもな、と。

例えば、
アメリカの開拓文化や多人種文化(サウスパーク、マイリトルポニー)あとヒーロー文化...
ヨーロッパ圏だと、たとえばチェコのちょっと薄暗い空気感やオシャレな色使い…とか...
日常を描いていても、欧米と日本では、日常を表現するキーアイテムがとても違う。カップケーキが重要だったりするし!きゃわわ!

ところが。
そこが中国アニメーションだと

描写や空気感にすごく親近感があって、セリフ以上の情報を察しながら…どんどん世界観に引き込まれた感じがしました。

同じ文化圏だからかなあ?

前に、建築の講義で聞いたんですが、
長い紐を地面に円形において、人々がその円形に入るときに"紐"を踏むかどうか。
という実験で、
神社がある文化圏の人の多くは、紐で分けられた部分は内=空間として捉えるらしく、踏まずに「またぐ」という動作をするそうです。(欧米の人は線として平面的に捉えるらしい?)
身体の「またぐ」の動作で、心は聖域や空気が変わったことを感じるらしいです。「おじぎ」とかもそうかなあ?
キーアイテムに空間を感じて心が変わる例だと、山奥の不法投棄現場に小さい鳥居っぽいのを設置したら、ピタッと不法投棄がなくなった、とか。

話がそれましたが…

神社の鳥居をくぐるとか、敷居をまたぐ、とか。そういう行動で、言葉以上の気持ちを共有できるキーアイテムって、日本で育ってると身についてしまってる思うんです。宗教まではいかないけど、なんとなくやべーと感じるもの。
(あ〜…あれだ、あれです、電脳コイルにでてくる、
「神社に逃げろ!敵は入ってこられない!」みたいなの。)
日常生活によくあるエリアが、作品において別の重要な意味をもったりする、空間の尊さを肌で感じれるみたいな!

『羅小黒戦記』で具体的には、
ごはんの美味しさを大皿から分かち合う幸せ
とか、
破壊されたヤバさとショックさ(ネタバレしたくないけどあの場面!)
とか、
これは…ノスタルジックを感じざるを得ない…(ネタバレしたくないけどほんと、あの!場面!!)
とか…
文化圏が近いから五臓六腑まで染みるような、肌感で浸透してしまう、のかもしれないです。(あってるかはおいといて)

3で書いた日常風景と一緒で、キーアイテムには、サブ要素である、空気の変化やキャラの感情の向きを感じ取る、みたいな仕掛けが、隠せる気がして。
それが、日本アニメーションや、今推したいこの『羅小黒戦記』からは強く感じ取れる気がしたんです。

小さい頃から聞いたことある、アジア圏の伝説、言い伝え…神様?妖精?妖怪?そういう感じ!!
なんとなく、ですが、いろいろ察してしまい、とにかく気持ちいいアニメーションでした。


.......しかもですよ…………


この「察する」でいろいろを感じ取って、感情目一杯なところに、最後、はっきりと。セリフとして。

言葉で伝える、という。

あまりにもやばい素敵なセリフが一言……

……あってですね……

しっかりと選ばれたであろうセリフ、この一言のセリフで、


涙が溢れて止まらなかったよね…


翻訳も、これはそのままなんだろうな〜…素晴らしい…
や〜…それまでの流れでも涙ぽろりしてたのに、自分はここで号泣でした。嗚咽。最高。




4 先読みできない、スケールのでかさ

「懐かしいのに、新しい」

「肌に浸透してくる感情」

「察してしまう物語」

「共存する、とは。」

なんか、よくある話、だとは思うんです。

こう、自分の身近で目を凝らしたら、もしかしたらありそうな物語。
(たとえば、ぽんぽこ、トトロ、ねこの恩返し...千と千尋...日常からファンタジーが繋がってる感じ。新海監督が描くリアルなフィクション感とか…)

そういった日本作品に浸って育ってしまったが故のオタクの思い込み()で
シナリオを先読み…しちゃったりするんですけど、

や、ほんとにすごいんですよ。

想像したところで、”中国のすさまじいスケール感”で展開してくので、全く手に負えません。(最大級の推し)

もうね...だいたい何百年単位の日常だったり、時間も超越しているうえに、シナリオも先読みできなければ、空間も凄まじく巨大で広大。

すごい。すごいよ…

そんな想像以上のスケールなのに、つじつまの合いがすごく気持ちよくて、シナリオに愛があって、ひたすらに優しい物語でした。大好き。
これは…
あとで、監督さんのお考えがそもそも素敵…ということを知りました。
(余韻と考察中にオタ友さんから共有してもらった中国語や英語の公式の情報やファンの方の情報を、ぐーぐる先生の翻訳でなんとか解釈してる流れで...もっと日本語の情報がほしい!です!!)

日本に、ちっぽけなファンが、ここにひとりいます!
紹介してくれた友人もいるから、2人は絶対います!!
SNSなどでリピーターになってる方もたくさんお見かけします!!
私も映画館でまた見る日を楽しみに生きてます!!
そして、続きを、楽しみに楽しみにしています!!!!!!!

そういえば、二次創作にも言及されてて...これも驚いた...。
どこまでがOK(?)で、どういうことは嫌か。というのも、インタビューで答えていらっしゃったのも衝撃でした。こういう線引きすらも、曖昧にせずという姿勢...。これが「共存」のかたち...
ただ、今の私では履修も考察も足りてないので、これ以上はまだわかりません。
(追記2020.11月→ いろいろわかったので誤解を招く文章を修正加筆しました。)




◯ おわりに ◯

最後までありがとうございました...!

どうか映画観賞のきっかけになれば、幸いです。愛を込めて。

ご覧になった方は、気づいたことあればご教授overいただけたら嬉しいです!これから2回目を見に行くにあたり、いろいろ履修したい心構えです!

まだまだ、気になるところや考察ポイント、山のようなのですが今回はこれにて...

ありがとうございました☺︎

(追記2020.11月→ 明日吹き替え始まります、ドキドキです...)

吹替え後のたまらなかった話… ↓


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