妊娠したら、自分が女だと認めるしかなかった話
物心がついた時には、可愛らしいものが嫌いだった。
セーラームーンよりスラムダンクに夢中になった。
スカートはもちろんのことピンクとか赤とか女の子を連想する配色自体が嫌いだった。
七五三の写真はカメラを睨みつけ、「かわいいのに」と笑わないことを笑われたので、いまも嫌な思い出だ。
中学は女子もパンツスタイルが選べたが、「女なのに」と言われるのが嫌でスカートを選んだ。
入学式の曇りの日、スースーするなぁ、と言ったら父か母かどちらかが男みたいな感想だと言った。七五三の時ほど睨まなかっ