研究留学をはじめて1年経過

こんにちは
いまいです。

ここ最近は、実験する→データ解析する→実験する→→→...の終わらないループに入っており、非常にやることの多い日常を味わっております(大学院生の時と全然変わらない...ワークライフバランスとは???)

さて、先日の11/5付で、日本を離れてMA州ボストンの地に降り立ってから早一年経ちました。Times flies like arrows (光陰矢の如し)とはまさにこのことです。

3か月経過時点で振り返りnoteと同様に、1年経過時点でのことをつらつらと書いていこうかと思います。

・生活


家賃月$850 
(Wi-Fi、水道代、電気代、ガス代、暖房代すべて込み) のシェアハウスに住んでおり、同居人はドイツ人、アメリカ人、韓国人、タイ人...etcとそこそこ入れ替わります。基本的には不満もなく過ごせておりますが、たまに生活時間軸が違うためか、深夜の物音で寝不足になることがありました(耳栓必で何とか対応)。ですが、韓国人の大家さんは非常に親切でいろいろな相談もでき、お金に困った際は家賃の支払いを待ってくれました(感謝)。


週2~3回はマクドナルドにお世話になっております🍔。クーポン使うとだいぶ安い。自炊の時にはパスタかサンドイッチでお腹を満たしております。お米はほとんど食べていない。
研究棟のカフェテリアではピザ🍕を必須として、スープやメインの肉🥩や魚🐟をセットにしていますが、だいたい$10~15となるため、平日毎日カフェテリアで過ごすとなると財布に優しくないです。サンドイッチを現地で作るのが最も安上がりだと感じました。
週1~2くらいで外食をしますが、高くつきますね。ですが、せっかくのボストン滞在なのでとりあえずハンバーガー🍔を制覇しようとしてます。ボストンバーガーなども経験できました(ボストンバーガーは割とシンプルな味だった)。加えて、月1回はドミノピザ🍕(Mサイズ2枚+2Lコーラ+サイドメニュー2個+チップで$40くらい)にお世話になってます。

歴史的にも有名なお店(Union Oyster House)でロブスター🦞も食べることができました。しかし、ロブスターは時価で、お店のおばちゃん曰く、『最近はどこもめっちゃ高いで~』とのこと、確かに1匹$47(5,000円程度)と高かった(笑)

平均の食費は$350(3万6千円くらい)で物価を考えるとそこまで日本とは変わらない感じです。ありがとうマクドナルド。

生活費のトータルは、娯楽や飲み会や保険や奨学金の返済などもろもろ全てを入れて月平均30万円くらいです。有利子の奨学金120万円をすべて返済できたのは良かったです。

・通ラボ

MGHの従業員割引きでチャーリーカードの定期購入を行っており、月$65で地下鉄やバス乗り放題となっております。
電車で最寄り駅まで行き、Partnersが運営する無料のシャトルバスでラボ棟まで通う毎日です。移動時間は30~40分程度。
最近は実験で深夜になるときもあり、終電(1時)や終バス(1時15分)を逃すときも多々あります。特に土日はバスが18時までしか動いてないため、5kmの道のりを50分くらいかけて歩いて帰宅しておりますが、今のところ無事です。

この1年、駅や道にて13回ほど見知らぬ人に尋ねられました(白人4回、中東系2回、黒人7回)。だいたいが「お金をくれ!」的な内容でしたが、『現金持ってないんだ...』というと潔く去っていきます。$1程度を求められることが多いですが、みんな執着はないようで驚きました(数で稼いでいるのかしら?)。

・研究

現在、①持ち込みテーマ②多施設共同の前臨床試験のテーマ③企業との共同研究のテーマ④リバイスの引継ぎテーマ⑤他ラボとの共同研究テーマ、の5つに携わっております。
前ラボでも複数テーマを並行してやることがデフォルトだったのですが、率直に言って時間が足らないです(笑)。毎週のラボミーティングで何かしらのデータは出すように心がけており、そのかいあってか「Takaはよく働くやつだ!」っという印象をつけることには成功しました(いいかわるいかはさておき...)。ボッスや同僚からは「働き過ぎないように!健康に気を付けて!」とよく釘を刺されますが、実験自体で遅くなることなどはつらくもなく、ただただ『実験楽しい!もっとやりたい!』と思う毎日です。ボッスからは『手を動かすのが好きなのはわかったが、ちゃんと頭も使うんやで』と言われつつあるので、ただのテクニシャンにならないように気を付けていきたいと思います(こいつ馬鹿だな、と思われないようにしたい)

進捗状況としては、1年でデータ(ネガティブデータ多め..)はそこそこ集まり論文化作業にとりかかっているテーマもあるため、データの良し悪しは置いといて順調な部類かもしれません。
①は本当にネガティブデータのオンパレードであり、早めにまとめるか~的な感じでやや悲しい限りです。②に関しては末端共著ですがいいジャーナルに投稿中のため結果が待ち遠しいです。③は結果の解釈を慎重に行っており、企業と相談して継続or終了を決めますが、筆頭著者になれるとのこと。うれしい。④は早くやらないとやばい、でも知識がなくてヤバイ、純粋にヤバい。そして🧠摘ミスったのがヤバい。⑤は共同研究者から進捗がないからよくわからん(笑)

当初の計画では残り一年でしたが、ボッスがもう1年は契約してくれる的なことを言ってたので、現在進行中のテーマはまとめられる気がします(口約束だからどうなるのかは心配)。

研究状況には不満はなく、試薬や🐀の購入もスムーズですし、今まであまり気にしていなかった点(方法やデータの扱いなど)をボッスが指摘してくれるので、『ポスドクはトレーニング期間』ということを身に染みて感じております。『この期間にScienceを学び、今後日本に帰ったりアメリカで研究を続けることができるような土台を作ってくれ』という言葉を胸に刻んで頑張りたいところです。

・英語

ぶっちゃけあんまりわからないです(笑)
聞き取れる回数は増えましたが、慣れてきたからか変に聞き取れることも多いので逆に齟齬が生まれることもあります(笑)
ラボミーティングではボッスや同僚がゆっくりとしゃべってくれたり、『make sense?』など確認してくれることがデフォルトになってます(笑)
恥ずかしがらずに『one more please/sorry I can't follow』など聞き直すことが大事だと思いました。
あとは何だが、全然聞き取れてないのに言ってることがなんとなく伝わてくる、日本人的な空気を読む、的感覚が養われた気がします(何言ってるかわからないかもしれないが、ry)

英会話は時間が取れずに辞めてしましましたが、そのうち再開しようかと思います。あとはabstractを聞いて音読するのはいい勉強になると思いました。

まとめ

総括すると、この1年、ケガも病気(扁桃腺炎1回)も事故もメンタルブレイクもなく非常に良い研究留学をできております。
大きなプロジェクトへの参加を含め、いろいろなテーマに携わりつつ『Scienceとは?』を学んでおります。知り合い0から始まりましたが、ボッスも同僚も周りの日本人の方々もよい人たちで、一緒に旅行したりお家にお呼ばれしてくださる友人もできました。

とりあえず残り1年(確定)+1年(予定)を全力で駆け抜け、終わった後に『いい研究留学だった』と思えるように頑張りたいところです。ひとまず、2021年以内に論文投稿できるように執筆していきます。

あとはボストン観光として、歴史的名所は勿論のこと、PubやBarを回って🍺を味わっていけたら最高ですね。最近は月1~2回くらいは飲みに行ってますが、やっとチップ文化に慣れてきました。(飲んだ杯数×$1、レストランなら料金の20%、っていろんな人から聞いた)

とりあえず、2年目以降の資金繰りを考えなくては....

では (^▽^)ノシ

研究生活の糧にさせていただきます。