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東京ドームのBE:FIRST-長編です。

3/3/2024

ビーファーストのコンサートに行ってきた。
相変わらず、くじ運が悪く、とんでもない席だったが、それでも、念願の東京ドームでのツアーが2年4ヶ月で達成できたこと、その場に居合わせることができ、ファンとして感無量。

先日のnoteでスキズのドームコンサートの感想を書いたのだが、一言で言えば、ビーファーストの誠実さ、コンサートに向かう姿勢が圧倒的な感動をわたしに呼び起こしてくれた。

初めてだから、初々しいとかではなくて、この2年間、地道に積み上げて来たホールコンサート、アリーナツアー、音楽フェスの参加など、温かいBESTYばかりではない会場でも、一つ一つ学びと、経験を重ねて来たからこその、ある種の余裕みたいなものを感じて、ビーファーストというグループが本当に一つの人格としてしっかり形成された。そうでなければ、29曲全てに命を捧げるパワーは生み出せなかっただろう。

日本のアイドル市場、特に日本のボーイズグループは昨年ついに瓦解の一途を辿り、その穴を埋めるが如く、第4、第5世代と言われるK-POPアイドルが怒涛の如くドームでコンサートをした。
もうずっと前から、日本のボーイズグループに見切りをつけ、K-POPに傾いて、日本人のファンダムがどんどん大きくなっていたことは周知の事実だが、日本市場を主戦場とし、韓国、日本のボーイズグループは凌ぎを削るフェーズ、いやそれが色濃くはっきり見える2024年。

正直、K-POPの華やかで豪華なコンサートのセットに比べると、ビーファーストのコンサートはシンプル過ぎる、いや地味だった。アリーナでの舞台セットをドーム仕様に変え、ライティングとかそういうところでステージを華やかにしたが、その程度。

しかも天井席に至るまでS席は15000円。
どんだけ強気なのか、ファンながら不安になった。

しかし、会場に着くと、満席。もう空席なんて見当たらない。

東京ドーム2日とも当たった人もいれば、BESTYなのに、一般で購入したわたしもいて、切ない一方だったが、やはり日本の最高の舞台である東京ドームでのビーファーストが見たくてチケットを購入した。

しかし、ここからが一番大事なところ。

何しろ、ビーファーストは生歌が最高な上、今回のセットでは、センステが動いて、よりスタンド側に寄ってくれるので、遠く離れた席に座っていても疎外感がなかった。人に言わせると、東京ドームなのに、ドームの大きさを感じないほどの距離の近さだったとのこと。セットの豪華さなんて、誕生日ケーキにホイップクリームを沢山使ったか使ってないかの違いに過ぎない。
歌とパフォーマンスが、豪華な舞台セットで誤魔化されてはいけない。

リュウヘイは、年初の事件から、何もなかったように平静に現れて、しかも、歌のアレンジを変えてきた。
Laid backしすぎで、今までの歌い方の方が個人的に好きだが、あれだけの観客、舞台で、リュウヘイのみならず、みんなが挑戦模索しながらも、質の高いパフォーマンスを繰り広げられたのは、絶対唯一無二の存在を貫くビーファースト魂そのもの。

東京ドームでも京セラドームでも、そこはマイルストーンの一つであり、ビーファーストの本当の勝負の始まりはここからなのだ。

余計な愛嬌を振り回すこともなく、メンバーのMCは謙虚で嘘偽りがない。

どんなキャパの舞台であろうとそのスタイルが変わらないメンバーの存在そのものが愛しい。

オーディション審査で歌った楽曲で涙が溢れ、Grateful Painでは、SOTAのリリックが胸を打ち、一つの映画を見ているような、3年間の集大成だった。

わたしがビーファーストに期待することと好きなところが一緒なので、あえて書き出したい。

1)音源より明らかに生歌が最高。
もちろん歌い手なので100%のコンディションではない日もあり、ファンとは言え、最高を極めてほしいし、彼らもそう思って次に臨んでいるのがよくわかるが、総じて、ライブで歌の魅力やライブパフォーマンスの価値を提示しているグループ。歌唱の上達が半端ないのだ。

2)パフォーマンスに一切手抜きなし。
SOTAを中心としたダンスブレイクはメンバーのダンスパフォーマンスのレベルアップなしでは語れない。特にリュウヘイやシュントのダンスがSOTAと並ぶ時に一際光って、見ていて楽しい。

3)Giftedがいつも素晴らしい。プレデビュー曲のShinning Oneはキャッチーで好きだけれど、Giftedこそがデビュー曲。
改めて、この楽曲をデビュー曲にしたことが、時が経つにつれて、意味を増してくる。
ラストの30秒あたりだろうか、マナトとジュノンが横にはけて、素晴らしいファルセットで熱唱するところで、5人のフリーダンス。もう鳥肌と涙で、語彙が追いつかない。
歌う度に、どの曲も全て歌唱、ダンスが向上していき、なんなのだろう。こんなグループが日本にいることを早く世界に伝えなきゃいけないと改めて思う。

4)最後に、YouTubeのコンテンツもそうだが、自然体。何しろ、そのまんま。男子校ノリのメンバーが年齢差に関係なく、それぞれリスペクトしながら、切磋琢磨して、仲がいい。

これ以上のグループが今存在するのだろうか?
歌唱とダンスパフォーマンスを極めること、それは終わりのない努力の積み重ね。ボーイズグループはと下に見る音楽好きから歌い手まで、彼らの音楽性や歌唱そのものを通して、ビーファーストがただのボーイズグループではなく、若さだけを使い果たすグループではなく、、一生歌い手でありたいという覚悟をもったグループだとしっかり伝わった、伝わるのではないだろうか?

ジャンルレスでありながら、Mainstreamを皮切りに、ヒップホップを全面に打ち出していきたいとメンバーが一つの意思を持ち、彼らなりのこの2年間の知見がクリエイティブ、リアルに、自分たちが見せたいと思うものを作りたいという強い信念をMasterplanで見せてくれるのであろう。それらを引っ提げて、海外での活躍が楽しみ。本当の音楽好きのファンに彼らの魅力を知ってほしい。ビジュアルも一つの要素だが、まず音楽をじっくり聴いてほしい。
ボーイズグループカテゴリーでのK-POPの活躍を見ると、ビーファーストは爆発的な人気というよりは、ありのままの自分達でじっくりとその良さを伝えていくグループだと思うし、最高が何か証明して行くには、彼らでしか成立しない道、一つ一つの選択を大事に、極め攻め続けることを諦めず、進化し続けてほしい。




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