ビジネスにおけるコンテクストを考える〜「うちの会社は特殊だから」の秘密〜
こんにちは。いまてんです。
日本のリモートワークを牽引している会社キャスターの石倉さんのツイートを見て考えること多くnoteを書いてみる。
石倉さんのツイートを分解すると以下の通り。
【仮説】リモートワークができる会社の特徴
=コミュニケーション・インフラの前提がローコンテクストである
◾︎ローコンテクスト風土実現のためは以下が必要
【社員】
・読解力
・論理的に文章を書く力
【組織インフラ】
・マニュアル整備
・役割の明示
・情報を置くロジックが明確
・現在のやり方の明示/モニタリング
なるほど、確かに。
じゃあ、逆にTHE日本企業ってどうゆう感じなんだろ。
こんな感じかな?
◾︎雰囲気
・空気を読むことが大事
・権限が分散していて、責任者が分かりずらい
(社内でも誰に聞けばいいかわからない)
・根回しと言う合意形成を重んじる
◾︎社員
・社内の人脈を作る力
・情緒性を重んじる力
◾︎インフラ
・年功序列による長期同一メンバーでの仕事
・成果も大事だが、社内への貢献性のようなウェットな評価システム
・個別マニュアルは存在するが全体の位置付けは不明
そもそもコンテクストとは「textに付随するもの」と言う意味。
ビジネス的には「文脈」とか「言外に伝わるもの」と言うことですね。
大上段でいくなら以下のことが大体わかっているから、
「今度持株会でめっちゃお得に株買えるってよ(お得だし、一緒に買おうよー)」と言うコミュニケーションが発生するわけです。
・社会システム
・資本主義市場
・株式会社の仕組み
・業界での常識は
・自社の仕組み
究極、家族とかはハイコンテクストの象徴的なものですね。
まぁ毎日一緒に暮らしているから共有する前提条件が似通ってきます。
それにより「おい、あれ、お願い」みたいな会話(昭和的だけど)が成り立つわけです。
そう考えると、転職の面接の場で説明を受けるときに発される「うちは特殊だから〜」と言うあれ。
あれはハイコンテクストの象徴的な文言なのである!
そもそも職種は企業によってそんなに変わらないのである。
コアな業務はそんなに変わらないから、私が企業に30分くらいインタビューすれば求人票的なものが書けるのである。
ただ、そんなインタビューの場でも発せられる「うちは特殊だからね〜」と言う言葉。
あれは業務が特殊なのではない!!!
「まず〇〇さんに根回しして、会議で通して、事務方の〇〇さんにお菓子渡して・・・」と仕事の進め方が特殊なのである。
そしてそれを明文化することができないから「特殊性」が保たれ続けるのである。
そんな会社で急にリモートワークができるわけがない。
だって、リモートワークって文章多めだし・Webミーティングは発言者のターンがあるから雰囲気で議論が進められなくなる。
これでは従来型の合意形成や承認プロセスが進められない。
【結論】書いてていい発見しました。「うちは特殊だから」ってそうゆうことだったのか。
そう考えると、従来のコミュニケーションプロセスを抜本的に考え直さないとリモートワークは難しいですねー。
解決策として、日本語そこそこ話せるけど文化はあんまりわからない人を従業員の3%くらい採用してその人たちが働きやすい環境考えるのが一番早いかもね。
そんじゃあね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?