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4.富士山は綺麗。あと「さわやか」に行く関東民に1つ言いたい。~三島--→藤枝(静岡前半)~ 東京--→京都 500km東海道歩き旅の記録 ~歩き旅は経験のギャンブルだ~

今回からは1日1日の記録ではなく、旅の途中で気になったことを書いていきます。時系列が前後したり、飛んだりしていますがお許しを。

歩き人に優しい東海道

前日に引き続きの雨。

重い足取りで三島のネットカフェをスタートするが、雨強すぎて進めない。

しばらくファミレスで雨宿りして、再スタートをきります。

雨が止んで、ペースが戻ってきたところにこんな看板を発見しました。

「旧東海道を旅する方へ 木陰があります 休んでいきませんか」

せっかくなので、ふらふらっと立ち寄らせてもらいます。

絵や書道に取り組むアーティストでありながら、ここで小料理屋を営むという粋なおじいちゃんの家でした。

素敵な作品がいくつも飾られていました。

お話を聞くと、東海道を旅する人がしばしば休んでいくそうです。

自分もここで少し休ませてもらって、元気をもらってまた歩き続けていきます。


綺麗すぎる富士山

この写真お気に入りです。本当に綺麗。

前日の雨からの澄み切った空気。

青空も雲も緑も川も富士山も

”日本らしい風景”で凄く好きです。

別のスポットからの富士山です。

実はこのスポットは、歌川広重の東海道五十三次の「由井」で描かれたスポットです。

薩埵峠(さったとうげ)というスポットで、峠をわざわざ登りました。
(なのに、雲がかかる、、、)

ここで、旅をスタートしてから初めての自撮りをしました。

一枚くらい自分を写真におさめておかないと

「こいつ実は旅してないんじゃね?」と疑われかねないので..

なんやこの顔

自撮り慣れてなさすぎ。

周りに他の観光客もいて、恥ずかしさの限界を迎えたので、撮り直しは諦めました。

旅を証明する写真ですが、特に誰にも見せず、このnoteで公開するまで秘蔵されてました。

そして、静岡は長い。まだ歩き続けます。

「さわやか」に行く関東民に1つ言いたい。

少し、横道にそれます。「さわやか」についてです。

静岡県発祥で、げんこつハンバーグという独特なハンバーグが有名です。県内外でも非常に人気で、休日となれば2時間待ちは当たり前のレストランです。

私も今回の旅で行ってみましたが、平日お昼の11時すぎたばかりでも既に数組待っていました。

見てください。めっちゃ美味しそう。

実際、めちゃくちゃ美味しかったです。

でも、あれ?

なんか食べたことある。

そうだ!

爆弾ハンバーグ

これだ!

北関東を中心に絶大な人気を誇るレストラン、フライングガーデンの「爆弾ハンバーグ」じゃないか。

見た目も味もそっくり。価格もほとんど同じくらいです。

しかし、知名度も人気も「さわやか」の方が上みたいですね...

「静岡に弾丸ドライブ! さわやかのハンバーグ♡」

こんな感じのインスタのストーリー投稿は、大学生にありがちです。

しかし

「グンマーに不法入国、現地民に爆弾(ハンバーグ)投げつけられた!」というストーリーは見たことないんですよ。

完全に負けてます。悲しい。(自分は群馬県出身です)

ちなみに、フライングガーデンは、埼玉県にも千葉県にも店舗があって、関東に住んでるほとんどの人はフライングガーデンの方がアクセスがいいんですけどね...

げんこつハンバーグも爆弾ハンバーグもどちらもめっちゃ美味しかったので、行ったことのない人は家から近いほうに行くことをオススメします。

見出し:安倍川餅と耳が遠すぎるおじいちゃん。

静岡県は太平洋につながる大きな川が何本か流れています。

東海道が出来た当時は、船で渡ったり、川の中を歩いて渡ったりしていたそうです。

水量が多いときは命がけで、そのときのことを考えると便利というか安全になったなあと思います。科学の力ってすげー!

そんなことを考えながら、静岡駅のあたりにある安倍川を渡ったところに、昔ながらの茶屋を見つけました。

そこには「あべ川もち」と書かれていて、どうやら名物らしいので、入ってみます。

店内はなかなかレトロで、店員さんはおじいちゃんが1人でした。

つきたてのお餅をその場で食べられるらしいです。

やわらかいお餅でめちゃくちゃ美味しい。

名物なだけあります。

が、店員のおじいちゃんがどうも気になる。皆さんが思っている3倍はおじいちゃんです。

何をするわけでもなく店内をうろちょろしているかと思うと、店の奥に行って姿が見えなくなりました。

食べ終わってお会計をしようと店員のおじいちゃんを呼びます。

俺「すみませーん」

翁「・・・」

俺「すみませーん!」

翁「え?」

俺「ごちそうさまでした、お会計お願いします。」

翁「え?」

俺「あの、お会計お願いします。」

翁「ああ、400円」

俺「じゃあ1000円で。」

翁「え?、400円」

俺「あの、1000円札で平気ですか?」

翁「ああ、はい600円ね。」

俺「ありがとうございます、美味しかったです。」

翁「へ?」

俺「ごちそうさまでした。」

翁「はい、どうも」


ほぼ意思疎通ができなかったけど、味は確かでした。

おじいちゃんがこの記事を奇跡的に見ていることを祈ります。

「ごちそうさまでした。」


江戸の道を外れて、平安の道へ。


静岡県まじで長いっすよ。横に長い。秋田。

そう思いながら歩いていると

蔦の細道」という東海道が整備される前の平安時代の道が出てきました。

東海道からそれますが、さらに昔の道に行くならおもろいっでしょと思って、入ってみました。

ただの山道じゃねーか!

「蔦の細道」なんて高尚らしき名前に騙されました。ただの山道です。

しかし、この道は平安時代からある歴史の長い道で、日本史に登場するような偉人も通ったらしいです。ただの山道ですけど。

藤原定家、鴨長明、兼好法師、阿仏尼などがこの山道に関する歌を残しているそうです。

このような表示がいくつかありました。

歌の意味は全く覚えていません。

たぶん、「うちら棺桶まで永遠のランウェイ」的なことを言っていると思います(嘘)

そんなこんなで山道を歩き終えました。

この石碑は京都側にありました。

当時は京都起点だったので、当然と言えば当然ですね。

そんなこんなで山道も越えて、

静岡も半分すぎて藤枝のあたりまで到着しました。

今回は以上です。

次回:5.タダ飯につられて拉致未遂事件 ~藤枝--→浜松(静岡後半)~

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