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付加3 八ヶ岳の紹介 2つの横岳(米川さんの絵本)

八ヶ岳には2つの横岳があります。1つ目は赤岳の北側にあり険しい岩峰が連なる南八ヶ岳連峰唯一の高山植物群生地。横に長く峰が連なるから横岳と呼ばれます。標高2825m。
2つ目は北八ヶ岳にあり、北横岳とも呼びます。北八ヶ岳の名前の由来は諸説ありますが、南八ヶ岳の横岳にうなんでつけられた名前とか、古来から紙の山と称されている諏訪富士・蓼科山の横に控える山だからとか言われています。標高2480m。

南八ヶ岳の横岳(よこだけ)

硫黄岳側から数える各峰は修験者の多かった江戸時代から横岳と呼ばれていました。台座の頭、奥の院(横岳の主峰)、三又峠、石尊峰、鉢岳、日ノ岳、二十三夜峰、地蔵ノ頭とあり、稜線から外れて西側には小同心、大同心ほか無名の岩峰が並び鋭く切り立っています。山岳信仰全盛期には佐久地方から多くの修験が石造物、鋳造物を背負いあげ安置した仏像が各所で見られます。
横岳、阿弥陀岳、硫黄岳、権現岳などは昔からの修験の人々の山岳信仰の重要な道場でした。とりわけ諏訪側から望む大同心、小同心の岩峰と横岳全体の山容は山岳信仰の対象となりました。

北八ヶ岳の横岳(よこだけ)

通称北横岳。八ヶ岳の火山群の中でも最も新しく噴火した火山として活火山に指定されています。平坦な山頂には北峰、南峰の2つの峰があります。山頂三角点は南峰にあります。山頂周辺には7つの火口跡があり、小池となって水をたたえているため7つ池とも呼ばれています。
山頂らは南八ヶ岳の連山や北西に蓼科山を見る事ができる素晴らしい展望です。この山の登山口である北八ヶ岳ロープ―ウェイ山頂駅の標高は2230m。そこから一般には坪庭と呼ばれる大小さまざまな岩石が特異な姿を見せる溶岩台地がおおよそ33ヘクタール(約10万坪)にわたり形成され、全国にも知られた観光地です。
北横岳はロープーウェイを利用して登山する人が多く年間を通してにぎわっています。

解説

「信州ウソくらぶ」新聞に掲載。「信州ウソくらぶ」は、長野県県職員OB有志による機関紙(月間)新聞です。
Saitouです。「北八ヶ岳だより」として寄稿していた文章より抜粋し修正加筆しています。米川さんの絵本八ヶ岳の解説に補足しました。

修験とは(goo辞書WEBより引用)
1 山野や霊山・霊地で苦行を積み、霊験のある法力を身につけること。
2 「修験者」の略。
3 「修験道」の略。

三角点とは(国土地理院WEBより引用)
「三角点は、山の頂上付近や見晴らしの良いところ、利用や保全に適した公共施設の敷地内等に設置され、緯度・経度が正確に求められています。明治時代に全国の地図作成のために設置したことが始まりで、その後も、道路の建設・都市の開発等の公共事業に必要な位置の基準として利用されてきました。」
「三角点の目的は水平位置の基準とすること、水準点の目的は高さの基準とすることです。」


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