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米川さんproofreading(校正中)

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八ヶ岳山小屋黒百合ヒュッテ山番時代を米川正利さんが描いた絵を形にできればいいねマガジン。黒百合ヒュッテhttp://www.kuroyurihyutte.com/   問い合わせ…
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#登山

94.怪我に注意(米川さんの絵本)

普段気をつけていても ちょっとした事で大怪我をすることがある。 何でもないような所で転んで足を骨折したり、 腰を捻ったりして動けなくなったことが沢山ある。 ちょっとした心のひずみかもしれないね。 解説2023年8月お盆を過ぎ、八ヶ岳はお昼を過ぎると落雷と豪雨となる天候が続きます。 雲については以下をお読みいただきぜひ登山に活かしてください。 また軽装での登山は危険です。 先日唐沢鉱泉さんにSaitouがおりましたところ、かなりお疲れの表情をされた方が山から下りてきて声を

92.黒百合平 森に囲まれた草原(米川さんの絵本)

小さな小川に鹿も、タヌキも、リスも水飲みに。 高山植物もいっぱい。 茅野から佐久に抜ける峠道。 登りきると平が開ける。 シラビソの森に囲まれた草原がある。 小川が流れていて、 クロユリや沢山の高山植物が 群落するお花畑。 解説米川です。父が生前、林業をしている時にとてもよい所を見つけたと教えてくれました。 お花畑いっぱいのたいらなところ。そこに別荘をつくって、家族で遊びに行こうと話していました。 父が急死し、別荘などという優雅な話どころではなくなった我が家ですが、母は父のお

89.小屋の布団修理(米川さんの絵本)

昔はね、汚れて臭いのはシーツを剥がして 破けているのは修理して たくさんあるから忙しい 静かにしているんだよ おやつあげるからね そんな日々だった 解説米川です。 昔は多くの家が綿布団で寝起きして、修繕しながら使っていたと思います。 山小屋も、昔は登山客は布団があるだけでもありがたかった時代。 沢山布団を用意して、啓子さんがほつれをいつも直していました。 けっこう手間のかかる仕事。息子は布団で飛び跳ねて飽きるとおやつと言っていました。大変だったと思いますが懐かしい思い出

84.ケルン

この道で大丈夫だ。 道しるベがある。 大丈夫。 解説 米川正利です。 ケルンとは山頂や登山道、分岐点、徒歩点などを表すために表すために小石を円錐型に積んだものです。一般に道標として使われています。 SAITOUです。 ケルンとかケアンとか言われます。ウィキペディアにはケアンで詳しく掲載されています。 英語版ウィキペディアにはcairnの語源が掲載されています。わかりやすい説明です。 乱暴な訳になりますが、1はイギリスの島の先住民によってつくられた墓碑としての丸や円錐形

64と65と66と67と68 ウォーターボトル ヘットランプ コンパス 携帯トイレ アイゼンとピッケル

64.ウォーターボトル 軽くて 便利だよ。 65.ヘットランプ 両手を開けておくと便利だ。 66.携帯トイレ 山小屋のトイレが綺麗になった。 何処の山も綺麗だよ。 気軽にどうぞ。 黒百合ヒュッテは水洗だよ。 携帯トイレも軽くなったよ。 どんな場所にも持って歩けるよ。 キャンプに行く時も持って行こう。 使用したら持ち帰ろう。 臭くないよ。 災害時の荷物にも準備して置こう。 67.コンパス コンパスはとても便利 電池の心配しないものをひとつ持っていこう。 歩いているところが

50 51.昆虫網で蝶々やトンボを追い掛けよう ミツバチの巣見つけた

50.昆虫網で蝶々トンやトンボを追い掛けよう近くの山や高原に出掛けよう。 いろんなセミやカミキリが沢山いるよ。 観察しよう。 51.ミツバチの巣見つけた黒百合平の草原を歩いて居ると 日当たりの良い小さな岩と砂地に羽根虫が沢山いた。 良く見ると小さな石の間から羽根の憑いた虫が出入りしている。 ミツバチだ。 毎日見こよう。 天然のみつばちの巣があるなんて。 解説米川正利です。 山では取って良い昆虫といけないものが物ります。今は昆虫網は持ち込み禁止です。昔は余りうるさくなかった

48 49 学校登山と山へ行こう(米川さんの絵本)

48.学校登山学校登山で山に行こう。 リーダーの先導で八ヶ岳に行こう。 大勢の仲間と登るのも良いよ。 49.山へ行こう登山計画を立てよう。 装備も揃えよう。 目指すは身近なとこで。 八ヶ岳では。 解説2022年、長野県内でも学校登山が再開されました中学校が何校かあります。 また高校、大学等のワンダーフォーゲル部の学生さん達も八ヶ岳に登山に訪れるようになりました。八ヶ岳も子供達の集団登山の姿が戻ってきました。 Saitouです。米川さんの学校登山の絵は好きな一枚です。 長

47.楽しい森(米川さんの絵本)

森へ行こう。 森は楽しいよ。 森で遊ぼう。 解説雨上がりの時に太陽の光が差し込んだ時の森の美しさは何とも言えません。 苔もとても美しいです。 森は小鳥達も沢山鳴いているし、動物達にも会える。 Saitouです。 これからしばらく長野県内の子供達の学校登山のお話や一人キャンプ、岩のぼりやツリーハウスなど、森のなかでの米川さんの楽しかった思い出の遊びのお話を掲載していきます。 ただ、今日では森といっても私有地や公的な森など、米川さんが山小屋暮らしをしながら楽しんでいた事は入山

45 46 ネズミとヘビ(米川さんの絵本)

45.ネズミ森には沢山の野ネズミが居る。 黒百合平にも何種類かいる。 ヒメネズミ、ヤチネズミ、アカネズミ、ハタネズミ等が居るよ。 解説 米川正利です。 一番可愛いのは、ヒメトガリネズミ(モグラ科)。日本で一番小さなネズミだがモグラです。 ハタネズミとヒメトガリネズミは小屋の中によく出てきて遊んでくれる。 仏壇に毎日上げるお供えのご飯を食べに来てくれる。可愛い奴です。 高度順応を研究している学者によると、標高2000mを越える所に住み着いているネズミは酸素が薄い為、血液が

42 43 44 クマとカモシカとニホンジカ(米川さんの絵本)

42.ツキノワグマ今年も会ったね。 元気だった。 良かった。良かった。 解説 クマは八ヶ岳には住み着いて居ないと言われている。 八ヶ岳で会うクマは南アルプスからの流れグマと言われている。 だが天狗岳の河原木場沢と横岳の杣添ではよく出会うクマがいる。住み着いているらしいとも言われているが果たしてどうだろう。 春の雪解けの頃スリバチ池で毎年会う。 何時も俺に会いに来ているみたい。一回会うと来なくなる。不思議な出会いだ。 43.カモシカ どいてくれ。 急ぐんだから。 解説

21.忘れえぬ人(米川さんの絵本)

はじめに21回目は米川正利さんにとって大切な山仲間だった方のお話です。 20回目の遭難、そして21回目の忘れえぬ人、登山では起きてはならない事故についての米川さんのお話をあえて絵本に収める予定です。 加えて、米川さんとの20・21回からのお話から、だからこそ山を知り、山を楽しんでほしいという山好きな方々への米川さんからのメッセージも掲載します。 ぜひご一読していただき、そして皆様が笑顔で楽しむ事のできる登山となるガイド記事のひとつともなれば幸いです。 忘れえぬ人天気の

20.遭難(米川さんの絵本)

悲しい出来事がはじまった。 急がなければ。 知り合いの男性が雪崩に巻き込まれた。 解説昨夜泊まった知人が天狗岳に向かったが雪庇(せっぴ)を踏み外して雪崩(なだれ)に巻き込まれた。 雪庇とは、風下側に形成される吹き溜まり。稜線上の風下側に雪が大きく張り出す事。 雪崩とは、斜面に積もった雪が重力の作用により斜面を早い速度で移動する現象。 冬のその日は、夜になると風雪は強くなるばかりだった。 一時間立つか立たないうちに入口の戸を激しく叩かれ、雪の塊のように真っ白になった人が飛

18.オコジョ(米川さんの絵本)

毎日 有難う。 今日は何の話をする。 美味い肉料理の話にしようか? 大事にしていたハムちょっとあげる。 夜の炬燵での食事もいいね。 何時も食事の時出てくるオコジョ。 解説ネコ目イタチ科に属する動物。別名ヤマイタチ、くだきつね、エゾイタチ。 大きくても30cmもしません。 保護色で、夏は茶色ですが冬には真っ白に色変わりする特別天然記念物です。 私達は白狐(びゃっこ)とも言って、山の人はオコジョを見ると人をバカにするような仕草なので嫌がっていたんです。 山で仕事する人達は白狐見

17.コマクサ(米川さんの絵本)

高山植物の女王。 品のある美人。 子宝の花。 解説他の高山植物が根付かない風の強い荒涼とした砂礫地に長い根を下ろしピンク色な花を咲かせます。 花の由来は花を横から見るとちょうど馬の顔に似ているから。 古くから薬用として有名で乱採取されています。 砂や小石などとなっている土地のことを登山用語で砂礫地(されきち)と言いますが、そのような条件の砂礫地に生息し、何百、何千かの種子をまき散らす事でも知られています。 高山植物の女王であり生命力あり子宝に恵まれるようにと、結婚式にお呼ば