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自然なこと

人の役に立てる、というのはどうやら嬉しいことらしい。

自分が人の話を聞き、状況を整理したことが、その人にとって有難いことだったということを知り、自分も捨てたものではないな、と少し温かい気持ちになった。寧ろ、ぼくの方こそ「有難い」という気持ちだ。

人にはそれぞれ得意なことというか、それこそ呼吸をするように自然にやっていることがあると思う。それは自分だと気付かないが、人からは「よくそんなことで出来るね」「それ得意だよね」と言われるような何かである。

ぼくにとって片付けること、整理することは趣味の範疇と言ってもいい。それは自分に関することでも、人に関することでもほぼ同義だ。だから、結構自然に出来ることだと思うし、楽しく出来ることでもある。

そんなことで誰かに喜んでもらえるとしたら。それは、とてもスムーズで、どちらも嬉しくなる、とても有難いことだと思うのだ。

以前、ぼくは会社勤めをしていた。先に仕事があって、所要があって、それを満たして成果を出す為に、スキルなり知識なりを身に付けていた。向き不向き、得意不得意は関係なかった。だから、そこには往々にして無理も生じていたように思う。

無理をしていると疲れる。頑張らないと乗り切れない。無理して頑張って、うまくいかないと誰かのせいにしたくなる。愚痴でも言わないとやってられない。こんなサイクルが大なり小なりあったことを覚えている。

でも、自然なことは、きっと疲れない。頑張る必要がないし、勝手に楽しい。それでいて誰かの役に立てるのであれば、それは続けていくことが出来る。自分も相手も嬉しい、別のサイクルが見えてくる。

人の役に立てるのが嬉しいと思えたのは、きっと無理がなかったからなのだろう。この無理のなさをヒントに、これから先の自分の在り方をつくっていこうと思う。

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