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「へー、大変な人って世の中にいるんだな」では、人の生きづらさを解消できない

千葉県市川市で活動するNPO法人ダイバーシティ工房さんが、LINE相談事業1周年の節目に「#生きづらさってなんだろう」キャンペーンを11/8迄実施しています。

これは、以下の3つの問いのどれかについて、Twitterにてハッシュタグ"#生きづらさってなんだろう"を付けて投稿するキャンペーンです。

生きづらさに関する3つの問い
・どんなときに生きづらいと感じますか?
・その生きづらさはどこから来ますか?
・身近な人に生きづらさを打ち明けられたとき、どんな言葉を返しますか?

「え?そんないきなりTwitterに自分の生きづらさなんて書けるわけないじゃん。書いたらメンヘラと思われてイメージダウン&仕事減ったらどうしてくれるの?」と思う人もいるかもしれません。

オススメするんだったらまず自分から。先んじて私も投稿しました。自分の生きづらさを語るのは、弱さをさらさないといけないので勇気がいります。

ダイバーシティ工房さんがされてこられた、LINE相談事業はその名の通り、全国に住む様々な年齢の人の生きづらさに関する悩みやモヤモヤをLINEで相談にのる活動です。1年間で2000人もの方からの相談をうけたそうです。

毎日、家族や友人、仕事の同僚とメッセージをやりとりするLINEで、NPO法人の相談員に生活の苦労していることについて相談することに「自分ならできないわ」と思っている人は多いのではないでしょうか。でも、その思いと反してたくさんの人が相談をしている。

この感覚と実態のGapは、「社会問題はどこか別の場所でおきていて、自分とは一生関係のないかわいそうな人たちのこと」みたいな自分と社会とズレが見える化されたものではないかなと私は思います。

”LINEで相談するくらい、つらい思いをしている人がいるんだなー”という第三者目線ではなくて、”自分が感じている生きづらさってなんだろう”をしっかり向き合って言葉にしてみると、結構どうしようもないくらい生きづらい社会になっていることに気付きます。

自分が心身ともによいときは、皆いい人に見えます。しかし、何かしらの生きづらさに直面して困ってしまって心身が弱った時に、おだやかに話を聞いてくれる人・定期的に気をかけてくれる人・適切な人につないでくれる人・いいふらさずにとどめてくれる人はいるでしょうか。

社会問題を捉える時に、他人の困りごとから考えることが多いですが、その問題の原因は自分が日頃感じる生きづらさから始まっていることもあります。生きづらさについて自分事にして考えるだけでも、自分と社会のズレが小さくなり、社会問題の原因の解消の第一歩につながるのではないかなと思っています。

是非「#生きづらさってなんだろう」キャンペーンに参加してみてください。Twitterで公開するのは抵抗がある方はフォームで送ることもできます。


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