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NPO業界で仕事を得るには相手の持つ目的にこだわる

目的さえあれば人は行動できる

私がNPOの伴走支援でとても大切にしているのは、目的の設定です。

「やろうとされている●●の目的は何ですか?」とよく質問します。それがわからないと何に対してアドバイスや支援をしたらいいのかわからないからです。目的に対して支援が必要だとクライアントが思ってからでないと伴走支援の仕事は始まりません。

目的が持ててない方がご相談に来て、一度お話ししてそれが明確になると、「自分でできるので伴走支援は不要です」と言われることが多いです。

目的さえあれば人は行動できます。

「おいおい、いきなり仕事失っているやん」と思われた方はするどい!ですが、もう少しだけおつきあいください。

それは誰の目的?

よく「●●を実現することが目的です!」と言われることがあります。

「どうして●●を実現することが目的なんですか?」と聞くと、「様々なデータや事象から判断するとこの地域の社会問題として深刻だからです」といったような答えをされることがあります。

それは誰の目的なんでしょうか?

自分の目的?

代表さんの目的をコピーしたもの?

組織の目的を記憶したもの?

地域の多くの人達に共有されている目的?

などなど、いろいろあります。

お仕事の打ち合わせで、●●の目的はなんですか?と聞いて、代表を顔を見る人は、代表の目的を借りている人ですし、自分のエピソードと共に語りだせば自分の目的の人です。

こう言うと、誰かから借りた目的を言っている人がよくないという意味に感じてしまう方がいるかもしれませんが、そうではありません。

自分の目的を言っている”だけ”、代表の目的を言っている”だけ”、といったひとつ”だけ”の目的の持ち方は仕事の目的としては適していません。

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このマガジンでは、NPO業界の個人事業主の支えになるような以下の情報を定期的に発信していきます。 ・いいクライアントの見分け方 ・わるいクライアントに出会った時の対応方法 ・周囲をいいクライアントにしていくためにできること ・自分の価値の発信方法 など

このマガジンは、個人事業主でNPOの伴走支援者をしている今給黎が、2010年からNPO業界ではたらいてきた経験をもとに、考え方やノウハウを…

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